この記事では、「空調設備」と「冷暖房設備」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空調設備」とは?
「空調設備」とは、室内の温度や湿度調整、空気の清浄、更に気流の調整まで行うことができる設備のことです。
大きな会場や劇場などには、これが完備されている施設が多く見られます。
そのようなことが行えるという意味になりますが、装置として1つで全てのことを行っている訳ではなく、それらに使われるいくつかの装置がまとまって「空調設備」と呼ばれます。
「冷暖房設備」とは?
「冷暖房設備」とは、室温が調整できる設備で、家庭用のエアコンもこれに入ります。
中には湿度や空気の清浄まで行える場合もありますが、あくまで簡易的なもので、設定した湿度にきちんと保てるような正確さはなく、多少湿度を下げるという程度に留まります。
サーキュレーターと呼ばれる気流の調整装置と一緒に合わせて使うことで、「空調設備」と呼べなくもありませんが、本来の「空調設備」は、最初から全てのことが行えるように考えた上でいくつかの装置を組み合わせたものなので、そちらとは少し違うと考えた方がいいでしょう。
「空調設備」と「冷暖房設備」の違い
「空調設備」と「冷暖房設備」の違いを、分かりやすく解説します。
「空調設備」は、「冷暖房設備」に加え、湿度や気流までコントロールが可能な設備のことです。
「冷暖房設備」は、家庭用のエアコンがいい例で、小さな会場ではこちらのみという場合も少なくありません。
ライブやコンサートが開かれるような大きな施設になると、「空調設備」として整っていることがほとんどで、東京の代々木体育館には、世界でもあまり見ない「バズーカ砲」と呼ばれる特殊なものが使われていると有名です。
これは、会場内の作りから、一般的な設備では気流のコントロールが難しいと判断しての特注となっています。
まとめ
「空調設備」と「冷暖房設備」は、このように違います。
「冷暖房設備」に留まる場合は、湿度や空気の清浄まではある程度行えても、空調のコントロールはできないと考えていいでしょう。