この記事では、「サービス残業」と「見込み残業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サービス残業」とは?
「サービス残業」とは、正式に残業という扱いにはならない、実質的な残業を指して使われる言葉です。
例として、定時が9~18時という会社で、18時以降も仕事をしたものの、残業としての届出はしていないという労働がこれに当たります(定時で帰社したことになっています)。
その分は会社に対して「サービス」で働いているという意味から、このように表現されます。
厳密に言えば、その分の賃金を払わないと会社として法に反してしまいますが、現実では、この「サービス残業」だらけの会社も少なくないと言われています。
「見込み残業」とは?
「見込み残業」とは、それくらいの残業はあるだろうと見込んでいる残業時間のことで、例えば、月に30時間までは「見込み残業」になる為、その時間内であれば、残業代は支払われないといったような具合になります。
その分は基本賃金に入っているという扱いになる為、こちらは法に触れることはありません。
ただし、「見込み残業」時間より多い残業があった場合には、きちんと残業代を支払う必要があります。
どれくらいがこの「見込み残業」になるのかはっきり明示されておらず、残業代が支払われない場合には、先の「サービス残業」になってしまいます。
「サービス残業」と「見込み残業」の違い
「サービス残業」と「見込み残業」の違いを、分かりやすく解説します。
「サービス残業」は、残業代が支払われない残業のことで、「見込み残業」は、基本賃金に含まれている分の残業という意味になります。
「見込み残業」に関して、現状では法に触れないと書きましたが、一部では違法性の指摘がされており、今後はこのような基本賃金にある程度の残業時間を含むということはできなくなる(違法になる)かも知れません。
まとめ
「サービス残業」と「見込み残業」は、このような意味になります。
「見込み残業」は、採用している会社も多いので、違法性の見解次第で今後に大きく変わる可能性があります。