「冪乗」と「累乗」は類似した意味を持っている混同しやすい数学用語ですが、「冪乗」と「累乗」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「冪乗」と「累乗」の違いを詳しく解説していきます。
「冪乗」とは?
「冪乗(べきじょう)」という数学用語は、「aのn乗の計算のように、同じ数字を何回も乗算(掛け算)で掛け合わせること」や「同じ数字を複数回にわたって掛け合わせて得られた数字」を意味しています。
「冪乗」の「冪」の漢字には「覆う・覆うもの」の意味がありますが、常用漢字表に含まれない漢字なので、1950年代以降から数学でも「冪乗」ではなく「累乗」を使用することが一般化していきました。
ただし「冪乗」という時には、「aのn乗の指数nが自然数・整数ではない実数・複素数でも良い」という数学的な定義の意味もあります。
「累乗」とは?
「累乗」という数学用語は、「同じ数字を複数回にわたって乗算で掛け合わせること」や「同じ数字を何度も乗算で掛け合わせて得られた数字」を意味しています。
また「累乗」という時には、「aのn乗の指数nが自然数・整数の場合」という数学的な定義の意味合いもあります。
「冪乗」と「累乗」の違い!
「冪乗」と「累乗」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「冪乗」とは「aのn乗の計算のように、同じ数字を複数回にわたって乗算(掛け算)で掛け合わせること」を意味しています。
それに対して、「累乗」とは「同じ数字を複数回にわたって乗算で掛け合わせること」かつ「aのn乗の指数nが自然数・整数の場合」のみを意味しているという違いがあるのです。
「冪乗」と「累乗」の違いは、「aのn乗の指数nが自然数・整数の場合」だけを「累乗」と呼ぶという違いになります。
「冪乗」の場合は、「aのn乗の指数nに、実数・複素数・ 集合や行列を当てはめられる違い」があるのです。
まとめ
「冪乗」と「累乗」の違いを分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
「冪乗」とは「aのn乗のように、同じ数字を複数回にわたって乗算で掛け合わせること」を意味しています。
それに対して、「累乗」とは「同じ数字を複数回にわたって乗算で掛け合わせることで、aのn乗のnが自然数の場合」を意味しているという違いがあります。
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