「ベタ基礎」と「布基礎」は一般住宅建設に採用されている二種類の基礎の分類ですが、「ベタ基礎」と「布基礎」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「ベタ基礎」と「布基礎」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「ベタ基礎」とは?
「ベタ基礎」とは、「壁部分の下部だけではなくて、床下全体にコンクリートを打ってつくる頑丈で安定した基礎」を意味しています。
「基礎」というのは「家の重さ(荷重)を地盤に伝える部分」で、住宅建設では最初に「ベタ基礎」などの基礎工事を行っていきます。
「ベタ基礎」は地盤と接している面積が広いため、家の荷重がより分散されやすく安定した基礎になります。
「布基礎」とは?
「布基礎(ぬのきそ)」とは、「建物の壁部分に沿ってその下部だけにコンクリートを打ってつくる低コストな基礎」を意味しています。
「布基礎」は地盤に向かって縦に埋めた「基礎梁(きそりょう)」と、横方向に広がって支える「フーチング」の部分から構成された「逆T字型」をしています。
日本の木造建築では家の重量の軽さから「布基礎」の採用が多かったのですが、近年は耐震性能・安全性などの面で「ベタ基礎」を選ぶ業者・建築主も増えています。
「ベタ基礎」と「布基礎」の違い!
「ベタ基礎」と「布基礎」の違いを、分かりやすく解説します。
「ベタ基礎」は「床下全体にコンクリートを打ってつくる基礎」で、建物の荷重を広く分散させられるメリットがありますが、「布基礎」よりもコスト(価格)が高くなるという違いがあります。
「ベタ基礎」は「鉄筋コンクリートの建物(重量のある建物)・軟弱地盤」に適した基礎であり、「布基礎」は「伝統的な木造建築・安定した固い地盤」に適した基礎であるという違いを指摘できます。
コスト(価格)に関しては「布基礎」が優れていますが、「施工しやすさ・構造の安定性・シロアリ防除(床下湿気の除去)」では「ベタ基礎」が優れているのです。
まとめ
「ベタ基礎」と「布基礎」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「ベタ基礎」というのは、「床下全体にコンクリートを打ってつくる頑丈で安定感のある基礎」を意味しています。
「布基礎」というのは、「建物の壁に沿ってその下部だけに逆T字型のコンクリートを打ってつくる低コストな木造建築に向いた基礎」を意味している用語です。
「ベタ基礎」と「布基礎」の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。