人には色々な感情がありますが、「いじける」と「拗ねる」という仕草も感情の表れです。
しかし、これらの言葉には、どのような意味があるかご存知でしょうか?
そこで今回は、この「いじける」と「拗ねる」について見て行きたいと思います。
「いじける」とは?
「いじける」とは、「寒さや恐怖のために縮まって元気がなくなる」という意味がありますが、これが転じて「臆病で消極的な性質になる」、「すくむ」という意味で使わています。
「寒さに耐えることができず、身体を震わせて縮こまってしまう」状態は「いかにも消極的に見える」ことから変化して解釈されるようになったのかもしれません。
「彼はもう何時間もいじけたままなので放っておくしかない」というような使い方になります。
「拗ねる」とは?
「拗ねる」は「すねる」という読み方をしますが、「素直な態度を取らずにせず、ひねくれたような姿勢で我を張る」という意味になります。
「いじける」と「拗ねる」の違い!
「いじける」と「拗ねる」の違いを見ると、「いじける」の元々の意味は「寒さや恐れなどのために元気がなくなる」ということでした。
これが元になり、「自信をなくして動作や態度などが消極的になってしまうこと」を指すようになりました。
「しかられていじけてしまった」というような例文を見ることができます。
一方の「拗ねる」は「不平や不満を素直に表面に出さずにわざと逆らった態度を取る」時に使います。
「子供が拗ねて機嫌が悪い」というような使い方になります。
このことから、「いじける」と「拗ねる」は類語語の範疇に入りますが、「拗ねる」は意図した行為が含まれています。
まとめ
「いじける」と「拗ねる」の違いを見てきましたが、その違いを詳しく見て行くと、かなり相違点があることが分かったことと思います。
したがって、これらの言葉を使う場合には、正しく意味を理解して使い分けることができるようにしておきたいものです。