この記事では、「可決」と「承認」の違いを分かりやすく説明していきます。
「可決」とは?
「可決」とは、提出された議案が通ることの表現になります。
「先ほど出された改善案は、可決されました」などと使われる言葉で、国会などでその議案が多数決によって、この「可決」となる時に先のように用いられます。
日本の民主主義においては、その国会のような場では、合議制として過半数での議決になることが基本となっていますが、そのような公式な場でない時に使うこともできる言葉で、その時には誰かの一声で、「一方的に可決されたような」といったこともあるかも知れません。
「承認」とは?
「承認」とは、認めて許可するという解釈で使う言葉です。
「それについては、上の承認を得ている」と使うと、それを認めることができる人から許可されていると言っているのと同じです。
国会での議決によって可決された議案は、「承認」されることになります。
その為、「国会の議決によって承認された」と使っても同じ意味になり、「可決」は、必ずこの「承認」へと繋がります。
「可決」と「承認」の違い
「可決」と「承認」の違いを、分かりやすく解説します。
「可決」は、議案が通る時に使われる言葉で、それほど公式な場ではなくとも用いることができます。
そのような方法で「可決」に至ったのかは別に表現する必要があり、「多数決によって可決された」や、「鶴の一声で可決となった」のように、それを付けて使ってください。
「承認」は、それを認めて許可することです。
「やっと承認された」、「まだ承認がもらえない」のような使い方になり、認められるという意味から、「自己承認欲求」といった形で、自分が人に認められたいという意味の心理学用語にも使われている言葉です。
まとめ
「可決」と「承認」は、このように違います。
「可決」から「承認」という流れはごく自然なものですが、「承認」は、それだけでもっと広い使い方ができると覚えておきましょう。