この記事では、「希薄」と「稀薄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「希薄」とは?
「希薄」は、物質の濃度が薄いという意味で使われる言葉です。
「地球上では高所に上がるほど、酸素が希薄になっていく」のように用いると、高所になるほど空気が薄くなっていくと言っていることになります。
「薄い」とだけの意味でも使うことができ、「その説明では根拠が希薄だ」などとした時には、その説明には根拠があまりない(薄い)と表現しています。
また、「希薄な人間関係」といったような使い方もできる言葉で、この場合には、それほどでもない、浅い人間関係だと表しています。
「稀薄」とは?
「稀薄」は、「希薄」と同様に「きはく」と読み、意味もそちらと一緒です。
よって、どちらを使っても問題なく、共に間違いにもなりません。
一般的には「希薄」の方が使われ、「稀薄」としても何も変わることはありません。
ですが、小説などでは遭えて「稀薄」の方が使われることがあり、その理由として、難しい方の漢字を用いることで、その意味が強調されるといった狙いがあると考えられますが、本来の言葉としての意味は一緒です。
「希薄」と「稀薄」の違い
「希薄」と「稀薄」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉は、意味は全く一緒で、どちらを用いても構いません。
薄い、少ないという解釈になり、具体的なその度合いについては使い方によってまちまちですが、かなり薄い、少ないと考えて構いません。
「希(稀)」は、一文字で「まれ」と読むことができ、滅多にないという意味になります。
それに「薄(い)」という漢字が付いていることで、それほど薄い、少ないのだと表現する為の言葉となっています。
まとめ
「希薄」と「稀薄」は、このような言葉です。
「希薄」と使うのが一般的ですが、「きはく」と漢字変換すると「稀薄」も普通に候補として出てくるように、こちらを使っても何も問題はありません。