この記事では、「声楽」と「器楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「声楽」とは?
「声楽」の意味と概要について紹介します。
「声楽」の意味
「声楽」は「せいがく」と読みます。
意味は「人間の声により、音楽の旋律の美しさや歌詞の素晴らしさを伝える分野のことで、『器楽』に対する表現のこと」になります。
「声楽」の概要
「声楽」は、人間の声により音楽を奏でることを言い、主にクラシック音楽を歌う為の唱法のことです。
オペラやカンタータなど、コンサートホールでマイクを使わずに歌う場合、会場の奥まで聞こえ渡る様な声量が必要です。
「声楽」とは「身体を楽器にして声を出す方法」であり、正しく学ぶことで遠くまで響く声を身に付けられるのです。
尚、人の声が大きなパートを占めていても、「ベートーヴェンの第9交響曲・合唱付き」の様に、楽器演奏を元に作られている楽曲の場合は「声楽曲」とは言いません。
「器楽」とは?
「器楽」の意味と概要について紹介します。
「器楽」の意味
「器楽」は「きがく」と読みます。
意味は「楽器演奏による音楽のことで、楽曲の良さを伝える為の演奏技術も含み、『声楽』に対する表現のこと」になります。
「器楽」の概要
「器楽」は、音楽の演奏で楽器がメインで、部分的に声楽が入ってくることもあります。
演奏のタイプにり、一人で演奏する「独奏」と、複数で演奏する「合奏」とがあります。
中世までは、音楽において「器楽」と「声楽」は明確な区別がありませんでした。
しかしバロック時代になり、様々な楽器が発明される様になると、「器楽」と「声楽」がはっきりと区別される様になったのです。
それぞれが影響し合って今日のクラシック音楽を作って来たと言えます。
「器楽」の中には「管弦楽」「鍵盤音楽」があり、一つの楽器を極めるには専門知識と技量が必要になります。
「声楽」と「器楽」の違い!
「声楽」は「声による音楽の演奏技術を学ぶこと」です。
「器楽」は「楽器による音楽の演奏技術を学ぶこと」です。
まとめ
今回は「声楽」と「器楽」の違いをお伝えしました。
クラシック音楽で「声楽は人の声」、「器楽は楽器」と覚えておきましょう。