「価格」と「物価」の違いとは?分かりやすく解釈

「価格」と「物価」の違い金融・経済

この記事では、「価格」「物価」の違いを分かりやすく説明していきます。

「価格」とは?

「価格」とは?

「価格」は、「値段」のことを指して使います。

そちらに言い換えても意味は一緒で、「この商品の価格は~」という使い方は、「この商品の値段は~」としても同じことです。

その「値段」よりも、ビジネス向きの言葉で、「少々価格的に厳しい」「少々値段的に厳しい」としても意味は一緒ですが、ビジネスシーンでは前者の方が向いている表現になります。

「物価」とは?

「物価」とは?

「物価」は、全体的な物の値段(「価格」)の水準という意味になります。

「近年、物価が上昇している」とすると、世間的にいずれの物の値段も上がっていると言っていることになり、「この地域は、都会と比べて物価が安い」とすれば、都会と比較して、ものの値段が安いと表現しています。

よって、特定の物の値段という訳ではないので、一部の物だけが値上がりしても、「物価が上がった」とは言いません。

「価格」と「物価」の違い

「価格」と「物価」の違い

「価格」「物価」の違いを、分かりやすく解説します。

「価格」は、「値段」そのものです。

そちらより少し堅い表現になり、販売する側の人は、「値段」とするより、「価格」と使うことが多いです。

「物価」は、あらゆる物全体の値段の水準を表す言葉になり、これが上がったと使った時には、大抵の物の値段が比較時より上がったと言っていることになります。

日本では、戦後から基本的に年々「物価」が上昇しており、50年前の昭和45年(1970年)は、今の約半分の「物価」だったと試算されています。

物によってはもっと低い「価格」だったという記録があり、例えば、ラーメンは一杯150~200円での提供が主流でした。

その為、同じ1万円でも、当時は今の約2万円分の買い物ができたことになります。

まとめ

まとめ

「価格」「物価」は、このような言葉です。

消費者からすると、「物価」は上がらないに越したことはありませんが、経済が成長する為には、それがつきものとなっています。

日本の「物価」が先のように上がっているのも、経済的に当時より成長しているからに他なりません。