この記事では、「バイオリン」と「チェロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バイオリン」とは?
「バイオリン」とは、「バイオリン属の中で最も小さく、最も高音域を出せる楽器」です。
「バイオリン」の大きさは「長さ約60cm・重さ約0. 5kg」になります。
「バイオリン」は、顎に挟んだ姿勢で演奏される楽器で、完全五度に調弦された4本の弦を弓で擦ることによって音を出します。
「バイオリン」はオーケストラや弦楽アンサンブルで、「主旋律」を担当することが多い楽器になります。
「バイオリン」は1550年前後に突如歴史に出現した楽器ですが、中世のヨーロッパの「フィドル」やアラビアの「ラバーブ」、15世紀頃にスペインとフランスで製造された「ケベック」などに原点があると推測されています。
「チェロ」とは?
「チェロ」とは、「バイオリン属に分類される大型の楽器の一種で、まろやかな低音を出せる楽器」です。
「チェロ」の大きさは「長さ約120cm・重さ約3. 5kg」で、正式名称は「バイオリンチェロ」といいます。
「チェロ」は大型なので座った姿勢で足に挟んで演奏される楽器で、バイオリンと同じく4本の弦を弓で擦って音を出します。
「チェロ」はオーケストラで低音部を担当しますが、チェロソナタやチェロ協奏曲などの独奏楽器としても用いられます。
「チェロ」が現在の大きさや演奏法になったのは、ヨーロッパにおける18世紀末以降の時代と考えられています。
「バイオリン」と「チェロ」の違い!
「バイオリン」と「チェロ」の違いを、分かりやすく解説します。
「バイオリン」も「チェロ」も弓で弦をこすって音を奏でる「弦楽器・擦弦楽器(さつげんがっき)」ということでは共通していますが、「バイオリン」と「チェロ」では「楽器の大きさ・出せる音域・演奏姿勢」などが違っています。
「バイオリン」の大きさは「長さ約60cm・重さ約0. 5kg」、「チェロ」の大きさは「長さ約120cm・重さ約3. 5kg」でバイオリンの約2倍の長さである違いを指摘できます。
「バイオリン」は弦楽器の中で「もっとも高い高音」を出すことができ、「チェロ」は「味わいのある低音」を出せる違いもあります。
「バイオリン」は顎で挟んで演奏する姿勢ですが、「チェロ」は大きいので椅子に座って両足で挟む姿勢で演奏します。
「チェロ」は楽器を支える「エンドピン」という棒を床に刺して演奏しますが、「バイオリン」はエンドピンはほとんど用いません。
まとめ
「バイオリン」と「チェロ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「バイオリン」とは「小さくて顎に挟んで演奏するスタイルで、もっとも高音が出る弦楽器」を意味していて、「チェロ」は「大型で座った姿勢で演奏するスタイルで、まろやかな低音が出せる弦楽器」を意味している違いがあります。
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