この記事では、指名競争入札の1社と1者の「社」と「者」の違いを分かりやすく説明していきます。
指名競争入札の「社」とは?
「指名競争入札」というのは、「地方公共団体(地方自治体)・公官庁などが実施する競争入札制度の一種」のことです。
「指名競争入札」というのは、「発注者側が特定の条件を元にして指名した業者同士で価格競争をさせて受注者を決める方式」であり、「社・一社」というのはその競争入札に参加する「会社・企業」のことを意味しています。
「一社」は、入札してくる業者に個人事業者も含まれるとの考え方から「一者」と表記されることもあります。
指名競争入札の「者」とは?
「指名競争入札」とは、「能力・信用・実績などの客観的基準に基づいて、通常指名競争入札では約10者、工事希望型指名競争入札では約20者が事前に指名される制度」のことです。
指名競争入札において事前に選択・指名された業者のことを「者」、業者を数える単位のことを「一者」と呼んでいます。
「者」というのは「行為・状態の主体となる人」のことを意味していて、「者・一者」は「会社(法人)も個人事業者も含めた事業者全般」のことを示しています。
指名競争入札の「社」と「者」の違い!
指名競争入札の「社」と「者」の違いを、分かりやすく解説します。
指名競争入札の「社」と「者」には意味の違いはなく、「官公庁・地方公共団体などが事前に客観的基準に基づいて選定した事業者(会社)」のことを意味しています。
「社」と比べると「者」のほうが、「会社(法人)以外の個人事業者も含んでいる」という意味のニュアンスの違いはあります。
また指名競争入札で問題になる事柄として、「一つの会社・事業者だけしか応募してこない(官公庁が事前に一つの会社だけしか選定しないので競争原理が働かない)」という「一社入札」があります。
「一社入札・一社応札・一社応募」という指名競争入札にまつわる用語は「一者入札・一者応札・一者応募」とも表記されますが、どちらも「一つの会社(あるいは個人事業者)だけしか応募してこない指名競争入札の状態や問題」という同じ意味になります。
まとめ
指名競争入札の「社」と「者」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
指名競争入札の「社・一社」とは「発注者側に事前に選定・指名された会社(法人)」を意味していて、「者・一者」は「発注者側に事前に選定・指名された会社や個人事業者などの事業者」を意味している違いがあります。
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