仮想通貨の「リスクオフ」と「リスクヘッジ」の違いとは?分かりやすく解釈

「リスクオフ」と「リスクヘッジ」の違い金融・経済

この記事では、仮想通貨の「リスクオフ」「リスクヘッジ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「リスクオフ」とは?

「リスクオフ」とは?

「リスクオフ」は、相場商品において、レートの変動の大きな対象から、比較的それが少なく安定している対象に乗り換えることを差す言葉として使われています。

仮想通貨の世界でも同様で、ビットコインのように1日で5%や10%にも及ぶようなレート変動がある対象のポジションを清算し、リップルのようなレート変動があまりないに乗り換えることがこのように表現されます。

ビットコインには発行元という明確な存在がなく、レートは主に市場での取引量に左右されます。

その為、安定性というものはありませんが、その代わりに短期間で大きな利益も期待できるという特徴があります。

それに対してリップルは、発行元が明確になっており、その存在が調整(ロックアップなど)することで、ある程度は決まったレートが保てる仕組みの仮想通貨です。

同じ仮想通貨同士でも、このように性質が異なる為、レート変動の大きな対象が今は危険だと感じた時に、それよりも安定している通貨に乗り換えることがこの「リスクオフ」になります。

「リスクヘッジ」とは?

「リスクヘッジ」とは?

この「リスクヘッジ」も、リスクを回避する、減らすという意味になり、仮想通貨では1つの対象だけに投資するのではなく、分散投資することに対して使われます。

「リスクオフ」のように、レート変動の大きな対象から分散する時によく用いられ、手持ちのビットコインの半分を清算し、リップルやイーサリアムなどに切り替えるといったことが「リスクヘッジ」と呼ばれます。

用例としては、「ビットコインは昨今の変動具合から危険なので、リスクヘッジとして、1/3を他の仮想通貨に切り替えた」のような使い方になります。

「リスクオフ」と「リスクヘッジ」の違い

「リスクオフ」と「リスクヘッジ」の違い

「リスクオフ」「リスクヘッジ」の違いを、分かりやすく解説します。

これらはどちらもレート変動によるリスクを軽減される意味から行われるもので、特に「リスクオフ」は、ほとんどリスクのない(その代わり、利益もあまり見込めない)通貨に切り替えることなり、今は様子見だと考えて行われるものです。

「リスクヘッジ」は、分散投資がそれに当たり、レート変動の激しい対象が含まれていても、その割合を下げることで、リスクが軽減されることに対して使われます。

まとめ

まとめ

「リスクオフ」「リスクヘッジ」は、このように違います。

思い切った切り替えが「リスクオフ」で、そこまで徹底して行わず、分散投資に切り替えるといった場合が「リスクヘッジ」だと考えておけば問題ありません。