「些少」と「僅少」の言葉は似ていますが、それぞれの意味や使い方、違いを詳しく説明していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
「些少」の意味や使い方
「些少」とは数量や程度がわずかであること、少しという意味になります。
「些少ですが、お納めください」「些少ではございますが・・・」「些少ながらでもできる限りの手助けをしたい」などと使います。
「僅少」の意味や使い方
「僅少」とは、わずかである、ほんの少しという意味になります。
「僅少の差ではあると言うが、我々の勝ちなのだ」「在庫僅少につき、ご注文はお早目に」「僅少な金を借りては踏み倒すということを繰り返している」などと使います。
「些少」と「僅少」の違い
「些少」と「僅少」という言葉はどちらも、わずかである、ほんの少しであるという意味合いでほとんど同じと言えます。
ただ「些少」の場合は数量だけでなく「程度」もほんの少し、気持ちばかりという意味合いがありますがありますので、例えばわずかながらでも手助けをしたい、といった時は「些少」という言葉を使います。
「些少ながら、私も手助けをするつもりだ」「些少ではございますが、どうぞお受け取り下さい」などと言うといいでしょう。
「些少」を使った例文と意味を解釈
「些少」を使った例文の紹介と意味の解釈をしています。
「些少な金額とは言っても借りて返さないのはいくら親子でもどうかと思う」
「些少な金額」とはほんのわずかな金額という意味ですので、少額であり大金というわけではないことがわかります。
だからと言って返さなくていいというものでもないでしょう。
「些少な物事かもしれないが、それが積み重なれば大きな不満となることも十分考えられる
「些少な物事」とは「少しのこと」という意味になります。
大した物事ではない、小さなことという意味で使います。
「収入は些少かもしれないが、それを隠し続けていたことが問題なのだよ」
「収入は些少」とは入ってくるお金が少額であるという意味になります。
「僅少」を使った例文と意味を解釈
「僅少」を使った例文の紹介と、意味の解釈をしています。
「なかなか、材料が手に入りにくくてこちらの商品は在庫僅少となっております」
在庫数がわずかであるということを「在庫僅少」と言います。
買い物などをする際「在庫僅少」とあれば売り切れる可能性が高く、早目に購入しておいた方が良いという目安にもなるでしょう。
「僅少の差なので、他人から見れば同じようなものだと思うが当人たちは違うらしい」
「僅少の差」とはほんの少しの差という意味になります。
試合などわずかな差である時に使われることが多い言葉です。
例文の意味はほんの少しの差なので、他の人にはわからない、同じようなものであるという意味で「僅少の差」という言葉を使っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「些少」「僅少」という言葉の意味、使い方、例文、違いなどまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。