数字にまつわる言葉には、難易度の高い語句もあります。
この記事では、「定数」と「係数」の違いを分かりやすく説明していきます。
小さな不思議を今すぐ解決していきましょう。
「定数」とは?
定数(ていすう)とは、定まっている数のこと。
ロックされていて「ずっと変わらない数字」です。
その他の条件が変わっても、永遠に変わらないのが定数です。
「定数」とよく似たものに「変数」があります。
定数は変わらない数字のこと。
反対に変数は、いつでも変わることができる数字です。
例えば「y=ax」という数式について考えてみます。
このとき「xとyの値」はその時の条件によって大きく変わります。
そのためxとyは変数になります。
一方で「a」の値は、ずっと変わることはありません。
そのため「a」は定数もしくは比例定数と表現します。
ちなみにプログラムを組むときにも「定数」はとても重要です。
定数は「固定した数字」のことなので「定数」をうまく組み入れると、勝手に式が変更される危険がなくなります。
このように変わらないもの、ロックされているものが「定数」です。
「係数」とは?
係数(けいすう)とは、ある数式における定数のこと。
少し難しく聞こえますが、単項式における「数字の部分」が「係数」になります。
係数とは「係りの数」と書きます。
つまり何らかの係わりを持っている数が係数です。
例えば「6a」という項があったとします。
このとき「a」の部分は文字。
そして「6」の箇所を係数と考えます。
これはマイナスの時にも、同じことがいえます。
「-6a」という数字があったら、「-6」の箇所が係数にあたります。
条件によって「a」の値は変わりますが、係数は変わることはありません。
ロックされている数字、変わらないものが係数です。
「定数」と「係数」の違い
どちらも数式にまつわる、重要な言葉です。
「定数」と「係数」の違いを、分かりやすく解説します。
・概念は同じもの
「定数」と「係数」はどちらも教科書に登場する、数学の言葉です。
どちらも、大まかな性質は同じものになります。
「定数」は固定された数のこと。
そして「係数」は、単項式における数の部分になります。
係数は文字にかけられている数になりますが、定数と同じように「その数そのものは変化しない」という特徴があります。
そのため定数と係数は、どちらも同じ性質をもつ数字になります。
意味合いは2つとも同じですが、学校で習う単元が少しだけ違っています。
定数は「方程式を求める問題」で登場することが多く、係数は「項と係数について問われる問題」で出てきます。
設問によって言い方が変わってくるので、多くの問題を解いて、自然な言い回しを覚えることがおすすめです。
まとめ
「定数」と「係数」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも数学の問題に登場する、間違えやすい言葉です。
定数とは、固定された数のこと。
「y=ax」の式では「a」にあたる部分です。
そして係数とは、項における数字のこと。
「6a」なら「6」の部分になります。
違いをおさえて、方程式に強くなりましょう。