この記事では、「編集」と「編纂」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つのよく似た印象の言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「編集」とは?
「編集」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「編集」は「へんしゅう」と読みます。
「編集」には「一定の方針に従って資料を整理して、新聞や雑誌、書物などにまとめること」また「撮影された映像を、映画などにまとめること」という意味があります。
またそれらの仕事をする人を、「編集」と呼ぶことがあります。
例えば、漫画の原稿を集めて、雑誌としてまとめるとき、「漫画雑誌を編集する」と言います。
また、撮影が済んだ映像を、映画監督が作品としてまとめる作業を、「映画の編集作業をする」などと言います。
「映画は撮影よりも、編集作業の方が楽しい」などという文章を作ることができます。
また、新聞や雑誌などをまとめる仕事に就いた場合、「編集の仕事に就いた」とか「編集者になったと言います。
「編纂」とは?
「編纂」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「編纂」は「へんさん」と読みます。
「編纂」は「いろいろと材料を集めて、整理と加筆などを行って、書物にまとめること」を意味します。
例えば、日本中の言葉を集めて、意味を整理したり、足りない部分を加筆したり、例文を考えて、引きやすいように整理する作業を「辞書を編纂する」と言います。
また、日本中に散らばる神話などを集めて、書物にまとめるような作業を「神話の編纂」と言い、過去の歴史的な事実を集めて、書物としてまとめる作業を「歴史書の編纂」などと言います。
「天皇の命令を受けて、日本で初めての歴史書を編纂した人物」、「怪談を集めて怪談集を編纂するため、山陰地方を旅して取材をする」などという使い方ができます。
「編集」と「編纂」の違い
「編集」と「編纂」の違いを、分かりやすく解説します。
「編集」には「一定の方針に従って資料を整理して、新聞や雑誌、書物などにまとめること。
撮影された映像を、映画などにまとめること」という意味があります。
一方の、「編纂」には、「いろいろと材料を集めて、整理と加筆などを行って、書物にまとめること」を意味します。
基本的に「編纂」の仕事の中には、「編集」の仕事が含まれていると考えることができます。
逆に言えば、「材料を集める」という仕事が、「編集」の仕事には含まれていないと考えることができます。
このように、「編集」の仕事に加えて、雑誌や本を作るための材料を集める作業が加わっているのが「編纂」だと覚えておくといいのではないでしょうか。
まとめ
「編集」と「編纂」の違いについて見てきました。
2つの言葉は似た意味があり、意味が重なっている部分もあります。
基本的に「編纂」には「編集」が含まれていて、「編集+材料集め=編纂」と覚えておくといいかもしれません。
2つの言葉を使いわけやすくなるのではないでしょうか。