金融機関からの融資を検討したとき、知っておきたい用語はいくつかあります。
この記事では、「タームローン」と「証書貸付」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい内容を学んで、資金調達に役立てていきましょう。
「タームローン」とは?
タームローンとは、どのくらいの期間借りるのか、借入金額はいくらかなど、細かい条件がのった「金銭消費貸借契約書をかわしたローン」のことです。
金銭消費貸借契約書というのは「こういう条件のもとに、お金をお借りします」と金融機関に約束する書面です。
タームローンにはいくつか種類があります。
ひとつは「コミット付きのタームローン」です。
タームローンの中でも1年以内という、超短期の契約をしめします。
この場合、分割で貸付がおこなわれます。
またコミットのない、通常のタームローンでは「5年程度の中期的な貸付」をあらわします。
この場合は分割融資はおこなわれず、一括で融資が実行されます。
タームローンのメリットは、新ビジネスでまとまったお金が必要になったとき、すぐにその穴埋めができること。
同じ契約書を用いて、他の金融機関から融資を引き出す選択肢もあるため、複数の銀行から資金をつのることもできます。
「証書貸付」とは?
証書貸付(しょうよかしつけ)とは、証書が求められる貸付のこと。
金融機関からお金を借りるとき「借用書の提出が必要となる貸付」をあらわします。
この場合の借用書には金銭消費貸付契約証書や、金銭消費貸借および抵当権設定契約証書などが挙げられます。
証書貸付は、証書ローンと略されることもあります。
契約をおこなうとき「この方式でお金を借ります」と銀行と書面で約束をして、融資してもらう方法です。
書面には「何のためにお金を借りるのか」や「どのくらいの利率で借りるのか」など、融資の細かい内容が記してあります。
証書貸付のメリットは、長期にわたり資金の借り入れができること。
金融機関によって異なるものの、返済期限を長めにもたせたケースも多いので、まとまったお金をじっくり返していきたい場合にも向いています。
「タームローン」と「証書貸付」の違い
どちらも融資にまつわる、重要なキーワードです。
「タームローン」と「証書貸付」の違いを、分かりやすく解説します。
・コミット付タームローンに注意を
「タームローン」と「証書貸付」は、どちらも中長期的な貸付をあらわします。
どちらも借用書が必要になるので、ローンの方向性としては同じものになります。
一方でタームローンには「コミット付きタームローン」という、種類の異なる貸付もあります。
コミットが付いている場合のタームローンは、1年以内の分割融資をさします。
「タームローン」と「証書貸付」が中長期的なローンのこと。
「コミット付きタームローン」が短期の貸付となります。
まとめ
「タームローン」と「証書貸付」を分かりやすくお伝えしました。
どちらも借用書を必要とする、中長期的なローンをあらわします。
タームローンのうち、コミット付きタームローンは1年以内の超短期ローンになります。
特徴を知って、マネーの世界に詳しくなりましょう。