この記事では、「磁器タイル」と「セラミックタイル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「磁器タイル」とは?
石英、長石、粘土などを混ぜ合わせたものを、1300度ほどで焼いて作れたタイルのことです。
タイルは、磁器などで作られた薄い板のことで、風呂、外壁、床などに使用されます。
「磁器タイル」の特徴は、緻密で硬く、吸水性がほとんどないことです。
また、叩くと金属音のようなものがします。
吸水性がほとんどないため、水に濡れやすい場所で使用されることが多いです。
たとえば、キッチン、バス、トイレ、外壁などです。
キッチンは火と水を同時に使用する場所です。
フローリングの場合、水で濡れると変色をしたり、傷んだりすることがありますが、吸水率の低い素材ならその心配がありません。
油がはねても簡単に掃除ができます。
そして、燃えにくいので火を使う場所でも安心して、このタイルを使用することができます。
マンションの外壁には、このタイルが使用されることがあります。
雨に濡れても丈夫です。
「磁器タイル」の使い方
長石や石英などを混ぜて、1300度ほどで焼いて作ったタイルを指して使用する言葉です。
「セラミックタイル」とは?
セラミックを材質とするタイルのことです。
セラミックとは、無機質を成形・焼成して得られるものです。
陶磁器・ガラス・セメントなどの窯業製品の総称になります。
「セラミックタイル」と呼ばれるものには、磁器質、せっ器質、陶器質の3種類があります。
それぞれ、使用される原料や焼きあげるときの温度が異なり、それによって違った特徴を持っています。
磁器質は1300度前後で焼かれ、緻密であり、吸水率が1%程度と低いことが特徴です。
せっ器質は吸収率が10%ほどで、プールなど水を多く使用する場所には適していません。
温かみのある発色であることが特徴です。
陶器質は吸収率が50%程度です。
そのため、屋外での使用には適していません。
「セラミックタイル」の使い方
無機質を成形・焼成して作ったタイルの総称です。
3種類に分けることができ、それぞれ特徴が異なります。
「磁器タイル」と「セラミックタイル」の違い
「セラミックタイル」は無機質を熱処理して作ったタイルの総称です。
いくつかの種類があり、その中の一つが「磁器タイル」です。
「磁器質タイル」とも呼ばれます。
「磁器タイル」の例文
・『磁器タイルを使ったお風呂』
・『このマンションの外壁は磁器タイル』
・『ベージュ色の磁器タイル』
・『家を建てるならキッチンに磁器タイルを使いたい』
「セラミックタイル」の例文
・『温かみのある優しい色をしたセラミックタイル』
・『玄関の床はセラミックタイル』
・『セラミックタイルを使った壁の掃除をする』
・『セラミックタイルを乾拭きする』
まとめ
「セラミックタイル」は無機質を使ったタイルの総称で、いくつかの種類があります。
その中の一つが「磁器タイル」です。