この記事では、「共通テスト」と「センター試験」の違いを分かりやすく説明していきます。
「共通テスト」とは?
「共通テスト」とは、「2021年度の入試から始まった旧センター試験の後継となっている学力テスト」を意味しています。
「共通テスト」は「大学入試センター」と各大学が連携して実施する総合的かつ基礎的な学力を調査するテストです。
「共通テスト」は大学の二次試験を受ける前に受験し、その点数も合わせて選考基準となります。
国公立大学では「共通テスト」受験が必須、私立大学も「共通テスト利用方式」を導入している学校が多くなっています。
「共通テスト」は、新しい時代の変化に対応した学力をチェックするため、過去のセンター試験より「思考力・判断力・表現力」を重視した設問がされる予定になっています。
「センター試験」とは?
「センター試験」とは、「2020年度の入試まで長く実施されていた、二次試験の前に受ける学力テスト」を意味しています。
「センター試験」は各科目の基礎知識とその応用力を効率的にチェックするため、全問が「マークシート形式」でした。
「センター試験」には「記述式の設問」はないため、問題に正答できるかどうかの「知識・技能」だけが評価され、「解答に至る思考プロセス・表現力」がチェックできない限界もありました。
「共通テスト」と「センター試験」の違い
「共通テスト」と「センター試験」の違いを、分かりやすく解説します。
「共通テスト」と「センター試験」は現時点では「一部の配点の変更」くらいで大きな違いはありませんが、将来的には「共通テスト」において「センター試験」になかった「記述式の設問」を増やす違いがあります。
「共通テスト」は「情報社会・グローバル化などの劇的な社会変動にも適応できる能力を高めるための教育改革」の結果つくられたものなので、「センター試験」よりも「思考力・判断力・表現力」が重視される違いを指摘できます。
「共通テスト」では、「英語」において「リーディング(筆記)の配点が200点から100点に減らされ、リスニングが50点から100点に増やされた違い」を挙げられます。
「国語」も近く「(マークシートではない)記述式の問題」が取り入れられる違いが生まれてきます。
「共通テスト」の例文
・『共通テストでは、現実の社会変動や複雑化する人間関係にも対応できるような真の学力の測定を目指しています。』
・『共通テストの英語では従来の文法・アクセントの問題がなくなっていて、リスニングの配点が大幅に増やされています。』
「センター試験」の例文
・『センター試験は一次試験の後に全国共通のテストとして導入されたものですが、毎年の問題の傾向に特徴があり試験勉強がしやすい面もありました。』
・『マークシート方式の問題だけで構成されたセンター試験には、受験者の表現力や思考の流れを確認できない限界もありました。』
まとめ
この記事では、「共通テスト」と「センター試験」の意味の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか。
「共通テスト」とは「センター試験の代替として2021年から導入された、思考力(記述式)や実践的な能力(リスニングなど)を重視する予定の学力テスト」であり、「センター試験」は「過去に実施されていたマークシート方式のみの二次試験の前に受ける学力テスト」である違いがあります。
「共通テスト」と「センター試験」の意味の違いや例文を詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。