「講義」と「ゼミ」の違いとは?分かりやすく解釈

「講義」と「ゼミ」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「講義」「ゼミ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「講義」とは?

「講義」とは?

「講義(こうぎ)」とは、「大学の教授(教員)が学生に対して特定の学問分野の内容について話して教えること」を意味しています。

「講義」というのは、シンプルに説明すれば「大学において教授(教員)が行う一方向的な授業」のことなのです。

「講義」とは、「教授が学問の成果・知識・ノウハウや研究対象の特徴・性質などについて、討論などはせずに一方向的に説いて教えるという授業のような教育方法」を指し示しているのです。

「ゼミ」とは?

「ゼミ」とは?

「ゼミ」とは、「大学・大学院における演習形式の教育方法、および教授と学生で構成されている研究のための集団」を意味しています。

「ゼミ」「ゼミナール」というドイツ語を省略したもので、明治時代に大学の教育制度がドイツから輸入された頃から使われている言葉です。

「ゼミナール(ゼミ)」は、英語で「seminar」と表記します。

「ゼミ」という教育用語は、「教授・教師などの指導者の下に少人数の学生が集まって、特定の学術的なテーマについて公開討論や研究・発表を行うかたちの教育方法」を指し示しているのです。

「ゼミ」の最大の特徴は、「教授が一方的に知識・やり方を教える」のではなく、「学生自らが主体的に討論や研究活動に参加して発表すること(=教授と学生あるいは学生同士で双方向的にやり取りすること)」にあります。

「講義」と「ゼミ」の違い

「講義」と「ゼミ」の違い

「講義」「ゼミ」の違いを、分かりやすく解説します。

「講義」「ゼミ」の大きな違いは、「学生に対して一方的に学問の方法・内容や研究対象の特徴などについて教える」のか「演習に学生も主体的に参加させながら双方向的に学問に関する研究や議論をする」のかにあります。

「講義」とは、「教授(大学教員)がある学問分野の知識・成果・ノウハウを学生に対して一方向的に説いて教えること・集団討議するゼミではない大学における教育方法」を意味しています。

「講義」に対して「ゼミ」は、「教授の下に少人数の学生が集まり特定の研究テーマについて討論したり発表したりする双方向的な教育方法・教授と少人数の学生で構成される研究集団」を意味している違いを挙げることができます。

「講義」の例文

「講義」の例文

・『大学には講義が面白くてあっという間に一コマが終わってしまう先生もいますが、講義がつまらない先生だと90分が終わりの来ない時間に感じられます』
・『西洋文学の講義を大学で受けていましたが、英語で行われる講義だったので英語が苦手な私にはいまいち内容が頭に入ってきませんでした』

「ゼミ」の例文

「ゼミ」の例文

・『人気のある遺伝子工学の教授のゼミには、学内でも優秀な学生たちが大勢集まり精力的な研究をしていました』
・『研究者志望の理系学部の学生はどの教授のゼミを選ぶかによって、研究者としてのキャリアが大きく変わってくることが多いのです』

まとめ

まとめ

この記事では、「講義」「ゼミ」の意味の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか。

「講義」とは「教授(教員)が学生に対して、その学問の知識・方法・概略を一方向的に教授する形式の授業」を意味していて、「ゼミ」「学生の自発的な研究や討論による参加を前提とした、双方向的な大学・大学院における少人数制の教育方法」を意味している違いがあります。

「講義」「ゼミ」の意味の違いや例文を詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。