「上回る」と「超える」の違いとは?分かりやすく解釈

「上回る」と「超える」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「上回る」「超える」の違いを分かりやすく説明していきます。

「上回る」とは?

「上回る」とは?

「上回る」は、予想した物の数が予想より多いことで、どのくらい多いのかという程度については分かりません。

その上で、「上回る」は、物の数や程度が予想より多いという場合に使用し、数えられるもの以外が多いという場合には使用しないです。

例えば、「人知を上回る」というのは、人が持つ知識であるため、物であるという個体ではないため、この場合、「人知を超える」が良いでしょう。

逆に「予想を上回る」は、数が予想よりもどうだとなるため、「上回る」です。

「超える」とは?

「超える」とは?

「超える」は、物や知識の他、ありとあらゆるものが予想より多い場合、「超える」と呼びます。

つまり、「超える」は、「上回る」と異なり、なんにでも使用が可能です。

「上回る」と「超える」の違い

「上回る」と「超える」の違い

「上回る」「超える」の違いは、ありとあらゆるものが予想よりも多いことか、数えられるものに固執するかです。

例えば、「予想を上回る」は、数を示すため、「上回る」ですが、「人知を上回る」は、数を示す言葉に値しないため、不適切で、この場合、「超える」が正しいです。

よって両者の違いは、数えられるものに固執するか否かです。

「上回る」の例文

「上回る」の例文

・『数学の点が予想を上回る』
この例は、数学の点が自分が思っていた点数より良かったという例になります。

「上回る」は物の数が「上回る」で表現が可能で、点数は見てわかる数なので適切な言葉です。

無論、「数学の点が予想を超える」も正しい日本語で「超える」は、数を数えることが可能であろうと数えられない物だろうと予想よりも大きかった場合に成立します。

「超える」の例文

「超える」の例文

・『予想を超える数学の点数の低さよ』
この例は、数学の点数が悪い方向に大きかったという例で要は成績が悪かったという意味です。

このケースの場合、あえてマイナスになる要素の言葉を文章の末端に持ってくることで、マイナスの方向に大きく傾いているとしています。

なお、「越える」は予想という基準よりも大きいことで別に大きい物は数えることができる物でなくともよいです。

まとめ

まとめ

「上回る」「超える」は、「超える」の方が使い勝手が良く、その理由は数に固執して数えられるもののみ予想より多いかどうかを問う以外に数以外でも多いと述べることができます。

例えば、「人知を超える」は、人間の知識などは数で表すことはできませんが、表現上、人間の知っている知識以上の物事であることを示せるため、使い勝手が良いです。

逆に、「上回る」は、数で数えることができるタイプの表現なので、「予想を上回る」は、良そうという物が一つなのか2つなのかという具合に数で示せるため、あまり広くに使用することが難しいです。

その為、言葉選びに迷った場合、とりあえず自分では処理できないくらい大きなことが起きたと言って「超える」と言っておけばよいでしょう。