“gaol”と“jail”は、似たような意味の言葉ですが、どのように区別して使うのでしょうか。
「gaol」とは?
“gaol”とは、昔で言えば「牢屋」、今で言えば「留置所」を表す言葉です。
主に犯罪を犯して捕まった人が一時的に閉じ込められる場所のことで、それほどの規模でなく、現在では各警察署の中に存在しています。
“Trapped in gaol.”と使うと、「留置所に閉じ込められた」と言っており、“Ended up in gaol.”とすると、「留置所に入ることになった」という表現になります。
現在ではこのように「留置場」と訳すのが一番向いていますが、昔の話を語る場合には、「牢屋」とした方が合っている場合があります。
「jail」とは?
“jail”は、一時的という意味がない、犯罪者の収容施設のことだと考えてください。
よって、現在の日本では「刑務所」に相当します。
“Had been in jail for 5 years.”で、「5年間刑務所に入っていた」という意味になりますが、これは日本でのことに対する使い方だと考えてください。
海外では、「刑務所」はこの“jail”ではなく、“prison”と使うことも多いです。
これらは主に囚人の待遇によって使い分けることになり、“jail”は比較的短い刑期の為に存在する刑務所で、動労義務が存在する日本のそれのような施設のこととなります。
“prison”の方は刑期が長い囚人向けという違いがあり、アメリカでは特にこれといった労働の義務はなく、一生そこで過ごさなくてはいけないといったイメージになると考えてください。
つまり、刑務所と言うよりは、島流しのような場所だと解釈していいでしょう。
「gaol」と「jail」の違い
日本で使う場合に限れば、前述のように、“gaol”は留置所で、“jail”は「刑務所」だと考えてください。
アメリカでの“jail”は日本の刑務所に近い施設で、同国ならではの重い刑期を科せたれた囚人は“prison”の方に入ることになります。
まとめ
“gaol”と“jail”の違いは、以上の通りになります。
尚、同じ英語圏でも英国では“prison”とはあまり使わず、“jail”と呼ばれることが多いです(アメリカでいうところの“prison”は存在していません)。