この記事では、「ヴィンテージカー」と「クラシックカー 」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヴィンテージカー」とは?
イギリスの愛好者のクラブの定義では1919年から1930年までに生産された車を指す言葉ですが、日本車では1970年以前あたりに作られた車もヴィンテージカーとしてとらえられています。
アメリカ車も1950年から1970年あたりの車はヴィンテージカーと呼ぶ市場が存在しています。
ヴインテージという言葉は古くて価値が高い、年代物と言った意味合いで100年を経過していないという定義があることから、10年単位でヴインテージの定義が広がっていくものとも考えられます。
ヴインテージカーはスポーツカーが多くなっていますが、趣味車であることから長く保っていられるという背景があると言えます。
オート三輪なども日本の定義ではヴインテージカーに当てはまらないこともないのですが庶民的な車という立ち位置のためかあまりそうは呼ばれていません。
「クラシックカー」とは?
最も厳密な定義では1919年から1939年の間に製造された車を指し、現在存在している日本のメーカーではトヨタのトヨダAA型乗用車、日産のダットサン12型フェートなどがありますが、アメリカとヨーロッパの車が圧倒的多数となっています。
戦後の車は指さないことになっていますが、50年程度前の車であればクラシックカーと呼んでも差し支えないシチュエーションもあります。
なお、エンジンを載せ替えたものや外見を似せている現在の車などは直接クラシックカーとは呼びません。
また、1980年から1990年あたりに作られた車をネオクラシックカーと呼ぶ市場が2021年現在存在しており、こちらも10年単位で定義が広がっていくものと考えられます。
この市場の背景には日本で生産された車は25年経過してからでないと輸入できないというルールがあり、スカイラインGTRなどの日本のみで販売された高性能車がアメリカでも手に入れられる状態になったことから盛り上がりを見せています。
「ヴィンテージカー」と「クラシックカー 」の違い
「ヴィンテージカー」と「クラシックカー 」の違いを、分かりやすく解説します。
「ヴィンテージカー」は厳密な定義では1919年から1930年までに生産された車を指し、「クラシックカー 」は1919年から1939年の間に製造された車を指すという違いがあり、重なっている期間もあるためこの部分に関してはどちらでも問題ないと言えるでしょう。
日本車やアメリカ車は1950年から1970年頃の車をヴインテージカーと呼ぶケースと1970年以降の車をクラシックカーと呼ぶケースもあります。
この場合の定義はそこまで厳密ではないため旧車という言葉でフォローすることもあります。
まとめ
「ヴィンテージカー」と「クラシックカー 」は厳密な定義ではヴインテージカーのほうが古いという言い方ができますが、50年以上経った車はヴインテージカーともクラシックカーとも呼ばれるケースが有り、極端な定義の差はないとも言えます。
クラシックカーは年代が進むごとに範囲の定義が変わるためネオクラシックカーという言葉も生まれており、今後も新たな言葉が発生すると考えられます。