「ひかれる」と「はねられる」は、同様の意味で使われることも多い言葉です。
「ひかれる」と「はねられる」の違い
「ひかれる」とは、自動車などにその上に乗られて通り過ぎることを意味します。
漢字では「轢かれる」と書き、その「車にひかれた」などと使われます。
ですが、実際に車に「ひかれた」としても、そのようなことになることは少なく、「はねられる」ということになる場合がほとんどだと言っていいでしょう。
その「はねられる」とは、ふつかった拍子にその勢いで飛ばされることで、その場合でも便宜上、「ひかれた」と表現することが多いです。
特にメディアでは、本当は「ひかれた」場合でも「はねられた」と報道するもので、漢字では「撥ねられた」と表記しますが、「轢かれた」と同様にあまり漢字で使う言葉ではありません。
「ひかれる」を使った例文と意味を解釈
「ひかれる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
列車が対象の時も、こちらはあまり使われません。
「踏み切りの中で転んでしまい、間一髪の所でひかれるかと思った」
列車の話のようですが、自動車などと違って列車のブレーキはすぐに掛かるようにはなっていません。
それでは立っているお客さんが危険な為で、目視で踏み切りに人などが居るタイミングで掛けたのではとても間に合いません。
よって、この場合はひかれなくて本当によかったと思われるシチュエーションです。
尚、もしひかれてしまったとしても、報道では「列車にはねられた」という表現になると考えていいでしょう。
それほど「ひかれる」は、表向きはあまり用いられない言葉となっています。
「はねられる」を使った例文と意味を解釈
こちらは「はねられる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
自動車や列車などにぶつかった時には、この表現が一般的となっています。
「ここは、先週事故で子供がはねられた交差点だ」
そのような痛ましい事故があった場所だと使っている例になります。
実際には「ひかれた」のかも知れませんが、こういったことがあったと使う場合にも、この「はねられた」の方がよく用いられます。
まとめ
「ひかれる」と「はねられる」は、実際には違うことですが、表現としては「はねられる」で一緒くたにされることが多いと覚えておいてください。