この記事では、「律儀」と「誠実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「律儀」とは?
馬鹿が付くほど真面目すぎて正直な者を意味する「律儀」【りちぎ】な者は、他人から見るともう少し自分勝手に振舞ってもいいのではないかと思うほど他人に行動を合わせます。
しかし、その真面目さゆえに人を信用し、行動しては騙されてしまうこともあるというのにまったく本人は気にしません。
騙されても自分が悪いと思い込み、人を責めたりしません。
また、義理堅いところがあるため、過去にしてもらった恩をいつまでも忘れず、いつか自分も気持ちで返してあげたいと思うこの「律儀」な人は実直で心身ともに健康な人を指す言葉です。
「誠実」とは?
自分のことよりも相手のことを第一に考えて行動し、真心を込めて対応する人の行為を「誠実」【せいじつ】と言います。
人の気持ちを感じ取り、相手に失礼がないように行動し、発言するその姿は誠意を感じられますし、人のことを考えていると相手を嬉しい気持ちにさせるのです。
そばに誰もいないときであっても、正直で穢れのない気持ちを持って振る舞う「誠実」な人は道徳を重んじ、正当な理論を掲げて従えます。
主に、この言葉は「とても誠実な人である」と人間の行為や、気持ちを言い表す言葉になり、使い方としては「あなたは実に誠実な人だ」と相手を褒めるという意味や、心を込めて尊敬するときに使われています。
「律儀」と「誠実」の違い
「律儀」と誠実の違いを、分かりやすく解説します。
なにごとにも真面目に取り組む正直者は「律儀」、真心を込めて相手へ対応できる人のことを「誠実」という違いがあります。
「律儀」は行動を表し、「誠実」は人の内面を表す言葉と覚えておくといいでしょう。
「律儀」の例文
・人と付き合うとき「律儀」な人は実直な行動で相手と付き合える。
・わざわざ借りた傘を家にまで届けてくれて「律儀」にありがとう。
素直な行動する人は付き合うときは相手と向き合っての付き合いができますし、自分勝手な行動はせず、周囲に合わせられます。
このような人が恩を返すときは行動で見せるところが素晴らしいのです。
「誠実」の例文
・「誠実」な女性は付き合った男性に対して嘘もつかず、真心を持って付き合える。
・上司の奥さんは実に「誠実」な人柄で素敵な女性だと感じる。
愛する人には真心を持ってお付き合いする「誠実」な女性は相手に嘘もつかず、一途に愛すので浮気の心配がないのが嬉しいところですし、「誠実」な人は性格も良く、態度も言動も人のことを考えた付き合いができるのも魅力的です。
まとめ
どちらも人のことを考えての行動ができる「律儀」と「誠実」な人は性格も良く、嘘もつかないなど付き合いやすいタイプでもあります。
そのため、喧嘩もせず、いつまでも楽しい付き合いができるタイプですので、どうも相手とうまく付き合えないのならこのような人と付き合うといいでしょう。