「承諾」と「同意」の違いとは?分かりやすく解釈

「承諾」と「同意」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「承諾」「同意」の違いを分かりやすく説明していきます。

「承諾」とは?

「承諾」とは?

相手の意志や希望などを聞いて、それを認めることです。

「承」はうけたまわる、ひきうける、「諾」はひきうけるという意味を持つ漢字です。

このことからも、「承諾」には引き受ける、認めるという意味があることがわかります。

ある人がスポーツチームの監督を依頼されました。

仮にこの人をAさん、依頼をした人をBさんとします。

「監督をして欲しい」というのがBさんの希望です。

それをAさんに伝えました。

それに対してAさんは「いいですよ」と認めました。

希望を認めています。

この行為が「承諾」です。

この言葉は、相手の意見や希望などを「そうしてかまわない」とすることをいいます。

たとえば、息子がダンサー修業をしたくて、留学をしたいと希望していたとします。

しかし、この息子は実家を後継ぎすることが期待されていたので、留学をするためには親に認めてもらう必要があります。

親が「留学してもよい」といえば、これは「承諾」したということになります。

ダメだといえば、この言葉が意味するものではありません。

「承諾」の使い方

相手の意見や希望を受け入れるという意味で使用をします。

相手の行為をそれでよいとすることではなく、意見や希望をそれでよいと受け入れることを指します。

「同意」とは?

「同意」とは?

「同意」には3つの意味があります。

1つめは、相手の意見や行動などを認めることです。

よいと認めることを意味し、悪いと認めることではありません。

子どもが修学旅行をすることになりました。

学校側から手紙が届いており、そこには修学旅行をすることを親が認める必要があると記載されています。

子どもが修学旅行に行くことをよいとするなら、これは「同意」したということができます。

リサイクルショップで何かを売るときに、サインを求められることがあります。

これは、「売ることを認めます」「引き取ってもらってもよいです」と認めたことを示すものです。

このサインをすることで「同意」したとみなされます。

2つめの意味は、同じ意見や考えであるのです。

ある人が「これおいしいね」といいました。

自分もこれがおいしいと思えば、相手と同じ考えです。

こういった同じ考えを意味します。

3つめは同じ意味です。

「同意」の使い方

同じ意見や考えという意味や、認めるという意味で使用をします。

「承諾」と「同意」の違い

「承諾」と「同意」の違い

「認める」という意味を持つ点が似ていますが、ニュアンスが異なります。

「承諾」は受け入れるという意味です。

意見や希望などを聞いて、認めることをいいます。

相手がこうして欲しいという希望を伝えて、自分が「その通りにやりますよ」という意味も含みます。

「同意」はよいと認めることです。

相手の意見や行動を認めることで、自分がそれをしますよということではありません。

「承諾」の例文

「承諾」の例文

・『すぐに承諾してくれた』

「同意」の例文

「同意」の例文

・『同意を得ることができた』

まとめ

まとめ

2つの言葉は認めるという意味が似ていますが、ニュアンスが異なります。