この記事では、「竜巻」と「突風」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「竜巻」とは?
「竜巻」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「竜巻」は「たつまき」と読みます。
「竜巻」は、英語では「トルネード」と呼びます。
「竜巻」は、積乱雲の下で、地上から雲へと、細長く伸びる渦巻の形をした上昇気流のことを指します。
「積乱雲(せきらんうん)」は、縦長の巨大な雲のことで、「入道雲(にゅうどうぐも)」などと呼ばれることがあります。
積乱雲の底から、漏斗状に雲が垂れ下がり、地上に到着すると、「竜巻」になります。
規模はそれほど大きくなく、存在している時間は短いのに対して、猛烈な風を伴います。
「竜巻」は平均で直径数十メートルあり、大きなものは1000メートル以上になるとされています。
大きな「竜巻」が登場すると、木々が吹き飛び、建物が崩壊するくらいの威力があり、頑丈な鉄筋コンクリートの建物でも、土台を残して吹き飛ばしてしまうくらいの威力があります。
牛などの家畜が吹き飛ばされ、自動車やトラックなどが空中に巻き上げられることもあります。
「突風」とは?
「突風」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「突風」は「とっぷう」と読みます。
「突風」は「瞬時に吹く強風」のことを意味します。
「突風」にはいくつかの種類があります。
まず「ダウンバースト」は、下降気流のひとつで、下降気流が地表に衝突したときに、四方に広がる強風のことを指します。
また「上昇気流」は、温度上昇などの要因の結果、大気が上昇し、その周辺に強風が吹くことを意味します。
さらに「乱気流」は、大気中に渦が生まれて、気流が不安定になります。
上空で起こるため、飛行機などが影響を受ける「突風」となります。
「竜巻」も「突風」の一つとされています。
また「塵旋風(じんせんぷう)」は、地表付近の大気が渦巻状に立ち上がるもので、「竜巻」の小型版と言うことができます。
「つむじ風」などと呼ばれることもあります。
さらに「颪(おろし)」という「突風」もあります。
山頂や丘から吹き降ろしてくる風のことを指します。
「竜巻」と「突風」の違い
「竜巻」と「突風」の違いを、分かりやすく解説します。
「竜巻」は、積乱雲の下で、地上から雲へと、細長く伸びる渦巻の形をした上昇気流のことを指します。
一方の「突風」は、「瞬時に吹く強風」のことを意味します。
「竜巻」は「突風」のひとつとされています。
言い換えれば「突風」の中で、渦状の形をした上昇気流のことを、「竜巻」ということができます。
このように、「竜巻」は「突風」の中に含まれると知っておきましょう。
まとめ
「竜巻」と「突風」の違いについて見てきました。
「竜巻」は「突風」の一つであることが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。