この記事では、「バロック音楽」と「古典派音楽」の違いを分かりやすく説明していきます。
クラシック音楽の魅力を、堪能していきましょう。
「バロック音楽」とは?
「バロック音楽」は16世紀から18世紀に生まれた、ヨーロッパの音楽です。
代表的な音楽家はバッハやヴィヴァルディです。
貴族のために作られた音楽なので、優美でゆったり落ちついた曲が多くなっています。
バロック音楽が生まれるまでは、音楽といえば教会で歌われるためのもの。
そのため厳かで神秘的なメロディが中心になっていました。
バロック音楽の時代にはいると、環境は一変。
衰退した教会の代わりに、宮廷が力をもつようになります。
その結果バッハの『小フーガト短調』やヴィヴァルディの『四季』などの、有名作曲家による音楽が生まれるようになりました。
またこの頃には最高のエンターテイメントといわれる、オペラも流行しました。
管弦楽のメロディにあわせて、美しい声が響き渡る演目は、豪華なバロック時代ならではの物です。
「古典派音楽」とは?
「古典派音楽」とは18世紀から19世紀にかけて生まれた、クラシックの音楽です。
この時期に活躍したのは、現代でも人気のあるベートーヴェンやモーツァルト。
心を揺さぶるような、感動的な音楽が目立っています。
古典派音楽が流行った時代には、一般の人たちが少しずつ力をつけていった時代です。
それまでは「音楽はお金持ちが楽しむもの」という認識が強かったのですが、時代が変わるにつれて、一般の人たちの暮らしの中に音楽が浸透していくようになりました。
モーツァルトの『ピアノソナタ』やショパンの『華麗なる大円舞曲』もこの頃に生まれたものです。
また古典派音楽が流行った時代には、コンサートが開かれるようになり、オーケストラの演奏による交響曲も楽しまれるようになりました。
多くの人が「音楽の楽しさ」を知ったのがこの時代です。
「バロック音楽」と「古典派音楽」の違い
どちらもクラシックを代表する音楽です。
「バロック音楽」と「古典派音楽」の違いを、分かりやすく解説します。
・貴族の音楽と、民衆の音楽
「バロック音楽」は優雅で気品のあるメロディが印象的です。
この時代には貴族の趣味として、音楽が親しまれていました。
王さまやお姫さまがお気に入りの作曲家を雇って、色々な曲を作らせていたのです。
このあとに続く「古典派音楽」の時代では、貴族の力よりも民衆の勢いが加速していくようになりました。
多くの作曲家がフリーで活躍するようになって、街ではコンサートも開かれるようになりました。
そのため人々の自由な暮らしを象徴するような、のびやかな楽曲が多くなっています。
まとめ
「バロック音楽」と「古典派音楽」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「バロック音楽」とは王さまのために作られた、優雅で上品な音楽です。
バッハやヴィヴァルディが活躍していました。
そして古典派音楽とは、市民のために生まれた音楽です。
モーツァルトやベートーヴェンなどの名だたる作曲家が生まれました。
違いを知って、音楽をもっと好きになっていきましょう。