この記事では、「憎まれ口」と「減らず口」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憎まれ口」とは?
「憎まれ口」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「憎まれ口」は「にくまれぐち」と読みます。
「憎まれ口」は、「人に憎まれるようなことを言うこと」という意味があります。
本気で憎まれるようなことを考えているというよりも、つい、憎まれるようなことを言ってしまうとき、「憎まれ口」と呼ばれます。
例えば、子供が親に対して生意気な発言をして、わざわざ怒らせるようなとき、「あの子は、憎まれ口ばかりたたく」などと言われます。
しかし、そのような子供は実は優しいという場合があり、「憎まれ口をたたくけれど、本当は優しい子だ」などと言われるかもしれません。
とにかく口が悪い人は、「口を開けば憎まれ口を言う」という評判を得てしまったり、「憎まれ口をたたきすぎて、上司から嫌われる」というような問題を起こすことがあるかもしれません。
「減らず口」とは?
「減らず口」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「減らず口」は「へらずぐち」と読みます。
「減らず口」は、「いくらしゃべっても、口は減らない」ということから由来している言葉になります。
「減らず口」は「自分勝手な屁理屈を言い立てること。
強がりや負け惜しみを言うこと」という意味があります。
例えば、勉強をしたくない子供が、なんだかんだ屁理屈を言って、なんとか勉強を逃れようといている場合、「減らず口をたたく暇があれば、勉強しなさい」と親に言われるかもしれません。
また、バレンタインデーに一つもチョコをもらえなかった男子が、負け惜しみを言っている時、「チョコをもらえなかった男子が、減らず口をたたく」などという文章にできます。
さらに、失恋して落ち込んでいた友達が、自分を振った女子の悪口を言うなど、負け惜しみを言い始めた場合は、「ようやく、減らず口をたたく元気が出てきた」などという文章にできます。
「憎まれ口」と「減らず口」の違い
「憎まれ口」と「減らず口」の違いを、分かりやすく解説します。
「憎まれ口」は、「人に憎まれるようなことを言うこと」という意味があります。
一方で「減らず口」は「自分勝手な屁理屈を言い立てること。
強がりや負け惜しみを言うこと」という意味があります。
このように、どちらの言葉も「余計なことを言う」という意味がある言葉になります。
ただし「憎まれ口」は、「わざわざ憎まれるようなことを言う」のに対して、「減らず口」は、「屁理屈や負け惜しみを言う」という違いがあります。
誰かが、余計なことを言っていると感じたとき、憎まれるようなことを言っていたら「憎まれ口」を、屁理屈や負け惜しみだと感じたら、「減らず口」を使って表現するようにしましょう。
まとめ
「憎まれ口」と「減らず口」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。