この記事では、「短編小説」と「長編小説」の違いを分かりやすく説明していきます。
「短編小説」とは?
「短編小説」の定義は、郷原宏という方が定義づけており、定義上短い言葉の中に深い意味を持たせた小説のことを「短編小説」と呼びます。
つまり、省略文字や独自の言葉を使用しても作品が理解できるものが「短編小説」の定義です。
ですが、今現在で、「短編小説」と言われると一章当たりの文字数が少ないことのみを着目しますが、元は、「短編小説」とは、短い言葉に深い意味を持たせた小説群のことです。
「長編小説」とは?
「長編小説」は、長い文面で文字を構成することでお話を形成するという小説群で、言ってしまえば前置きが長すぎる小説や説明口調が多い小説群のことを「長編小説」と呼んでました。
ですが、「長編小説」は時代が進むにつれて、一章当たりの文字数が多くお話が長いという小説一冊当たりが長いことを指すようになっています。
「短編小説」と「長編小説」の違い
「短編小説」と「長編小説」の違いは、元々の違いであれば、短い文面で深みのある文章で作られた小説であるか、単に文章が長い小説であるかです。
「短編小説」は、短い文章で深みを出すことにこだわり、「長編小説」は長文で事情を説明することで深みを出そうという心意気が異なります。
「短編小説」の例文
・『ライトノベルは短編小説』
この例で言う「短編小説」は一章当たりの文字数が少ないことを指し、単にお話が短いというだけです。
ただし、お話が短くとも、短い文章でうまく物事を表現している場合、これは、「短編小説」の意味である短い文章で物事を表現するという定義に当てはまります。
「長編小説」の例文
・『グインサーガは長編小説』
この例は、グインサーガというファンタジー小説はとても長く連載している小説で物語の一章当たりの長さが長いという例です。
「長編小説」は、一つのストーリーが完結するまで長いという意味もあり、この例がまさに100巻以上書かれたグインサーガという小説の特徴です。
まとめ
「短編小説」と「長編小説」については、大抵の人がお話が短い方が「短編小説」でお話が長いのが「長編小説」と考えていますが実はそうではありません。
元々の小説の定義で、「短編小説」は短い文章で深みのある内容を表す小説のことを意味していて小説一つ当たりの長さは関係がなかったのです。
しかし、だんだんと小説が2極化していくと、単純にお話が短い物、と長い物が生まれこれらを「短編小説」だと言ったり、「長編小説」ですと言い出したにすぎません。
無論、短編であろうと長編であろうと面白い小説であれば、長さは関係なく続くを読もうと思う人が多いので「短編小説」や「長編小説」というのは面白さを保証しているわけでもありません。
しかしながら、人気小説が長編化する理由についてはビジネスになるという意図があった場合、無理にでも世界観を広げて長編化を図ることもあるため、「短編小説」と「長編小説」はシリーズが人気があるかどうかも由縁するかもしれないです。