この記事では、「尽くす」と「思いやり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「尽くす」とは?
「尽くす」は「つくす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「そのことの為にある限りを出し切る」という意味で、今あるもの全てを使ってしまうことです。
2つ目は「そのことを完全に極める」という意味で、これ以上ない状態までやることです。
3つ目は「義務を果たす」という意味で、やるべきことを成し遂げることです。
4つ目は「自分以外の人の為に努力する」という意味で、他の人の為に一生懸命行動することです。
5つ目は「全てを表現する」という意味で、「筆舌に尽くしがたい」として使われます。
上記に共通するのは「全てを出し切る」という意味です。
「尽くす」の使い方
「尽くす」は「そのことの為にある限りを出し切る」「そのことを完全に極める」「義務を果たす」「自分以外の人の為に努力する」「全てを表現する」という意味で使われます。
動詞として「尽くす・尽くした」「尽くされる・尽くされた」などと使われたり、副詞として「尽くして捧げる」などと使われたりします。
基本的に、自分の持っている全てを出し切って他の人の為に行動することに使われる言葉です。
「思いやり」とは?
「思いやり」は「思い遣り」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の事情や気持ちに心を配ること」という意味で、人に対して共感や同情する気持ちのことです。
2つ目は「想像すること」という意味で、あれこれと推察することです。
3つ目は「思慮分別のこと」という意味で、様々なことに対してよく考えることです。
上記に共通するのは「心を向ける」という意味です。
「思いやり」の使い方
「思いやり」は「他人の事情や気持ちに心を配ること」という意味で、人に対して共感や同情する気持ちのことです。
2つ目は「想像すること」という意味で、あれこれと推察することです。
3つ目は「思慮分別のこと」という意味で使われます。
基本的に、他人の事情や気持ちに対して自分の心を向けることに使われる言葉です。
「尽くす」と「思いやり」の違い
「尽くす」は「自分の持っている全てを出し切って他の人の為に行動すること」という意味です。
「思いやり」は「他人の事情や気持ちに対して自分の心を向けることに」という意味です。
「尽くす」の例文
・『被害を最小限に食い止める為に最善を尽くす』
・『手を尽くしてあらゆる解決方法を探る』
・『祖父は贅沢の限りを尽くして亡くなった』
・『長い間嫁として尽くしてきた』
「思いやり」の例文
・『友人から思いやりのある言葉をかけられた』
・『運転する時には思いやりの気持ちを大切に』
・『あの夫婦はお互い思いやりの気持ちを持っている』
・『在日米軍に対する思いやり予算』
まとめ
今回は「尽くす」と「思いやり」について紹介しました。
「尽くす」は「出し切る」、「思いやり」は「心を向ける」と覚えておきましょう。