「激増」と「急増」は、とても似た意味の表現です。
「激増」と「急増」の違い
「激増」(げきぞう)は、激しい勢いで増加することを表します。
「今月から仕事が激増した」と使うと、今月になって物凄く仕事が増えたと言っているのと同じになり、「ここ数年で人口が激増している」とすれば、数年に渡って人口が激しく増え続けていることの表現となります。
「急増」(きゅうぞう)も、同様に凄い勢いで増加するという意味になる言葉で、これらはほとんど同じ意味なので、置き換えて使っても特に問題はない言葉同士です。
よって、それほど違いはなく、むしろかなり近い意味の言葉だと言うことができますが、先の「激増」の方が多少意味合いが上になります。
「急増している」でも、充分にかなりの勢いで増えていることが表現できますが、「激増している」の方がより増え方がすごいという解釈になると考えていいでしょう。
「激増」を使った例文と意味を解釈
「激増」を使った例文と、その意味の解釈になります。
それほどの増え方だと表現したい場合に使ってください。
「激増する高齢者の車の事故には、早い対策が必要だろう」
近年よくニュースでも聞くように、高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いなどによる事故が多発しています。
そのような事故の防止の為に、急加速を制御する装置や自動ブレーキ機能といった装備の充実が求められています。
「急増」を使った例文と意味を解釈
こちらは「急増」を使った例文と、その意味の解釈になります。
「激増」ほどではないものの、かなりの増え方なのは間違いありません。
「ここ数日、クレームが急増している原因は一体何だ?」
クレームが最近の数日で増え続けていると使っています。
この言葉を使うほど増えているとなると、何らかの原因があるのは間違いなさそうです。
まとめ
「激増」と「急増」は、その程度が少し違う言葉だと覚えておきましょう。
そこまで違う訳ではありませんが、「激増」の方がよりその多さを表現することができます。