この記事では、「不機嫌」と「不快」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不機嫌」とは?
不機嫌とは、ふきげんという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、~でないとか良くないといった意味の不の漢字に、快や不快といった感情や気分等を意味する機嫌の漢字を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ不機嫌は、機嫌が悪い事やその様子を表すのです。
「不機嫌」の使い方
不機嫌は、文字が示す様に機嫌が悪くなっているという意味を、表す際に使用する言葉となっています。
特に、表情や態度に機嫌の悪さが出てしまっている人に対し、この言葉が使われる事が多いです。
なので周りの人間を不安にさせたり不愉快な思いをさせる事になるので、この不機嫌にはネガティブな意味合いも含まれています。
「不快」とは?
不快とは、ふかいという読み方をする言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、~しないや悪いといった意味を有している不の文字に、気持ちが良いという意味を持っている快の文字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
そのため不快は、嫌な気持ちになる事や気分が優れない事を意味するのです。
「不快」の使い方
不快は、不愉快な気分である事を意味する言葉として用いられる事が多くなっています。
例えばゴキブリ等の害虫を見た際に、嫌な気持ちになった場合にこの不快という言葉が使用されたりします。
他にも悩み事等があって気分が優れない時や、病気で体調が優れない時等、気分や身体がすっきりしない時にもこの不快という言葉を用いる事が可能です。
「不機嫌」と「不快」の違い
不機嫌と不快は、文字表記を並べて見比べる事で、機嫌と快という文字の違いに気付く事が出来ます。
ですが最初に不という否定を表す言葉がどちらにも付いており、しかも共に気持ちに関連して使われる言葉同士である点がややこしい所です。
お陰で使い分けの際に、どちらを使用すべきかで迷う人も珍しくありません。
もっとも不機嫌は、機嫌が悪くなっている事を表す言葉となっています。
一方の不快は、嫌な気持ちになっていたり気分が優れない事を示す際に用いるべき言葉です。
「不機嫌」の例文
・『彼の不機嫌さはあからさまに態度に出ています』
・『彼女は不機嫌になると、話し掛けても無視される事が多いです』
「不快」の例文
・『彼の言葉遣いはかなり乱暴なので、周りの人間を不快な気持ちにさせる事が多いです』
・『ネット上には読めば不快な気持ちになる様な書き込みも珍しくありません』
まとめ
2つの言葉はどちらも最初に不という同じ漢字が使われており、更に似た様なニュアンスの意味を持つ言葉同士であるため混同してしまう人も少なくありません。
ただしそれぞれの言葉の意味をきちんと把握すれば、混同する事なく使い分ける事が可能です。
まず不機嫌は、機嫌が悪いという意味を表す言葉となっています。
対する不快は、不愉快である事や気分がすっきりしないといった意味を表現する際に使用される言葉です。