この「基盤」と「基板」は、よく間違えて使われるので注意してください。
「基盤」とは?
「基盤」は、物事の基礎や土台となる部分を指して使われます。
「確固たる基盤を築いているだけに、ちょっとやそっとのことでは揺らがない」などという用い方になり、これがしっかりしていないことには、その上となる部分にも影響が出てしまいます。
「基盤から見直さないといけない」のように使うと、基礎や根底から考え直す必要があるという意味になり、それらの言葉と置換えられると考えると分かりやすいでしょう。
「基板」とは?
「基板」は、コンピューター製品で各種の制御を担当するチップやコンデンサー類が取り付けられたボードのことです。
大きな製品になると、何枚ものこれが使われている場合が少なくなく、その中でもメインとなっているものは「主基板」(メインボード)と呼ばれます。
パソコンでは、そのメインボードにCPUやメモリといった重要な部品が取り付けられており、別に機能拡張用のインターフェイスボードやグラフィックボードといった別の基板も取り付けていることが多いです。
それらの後付けができる構成となっている場合には、利用できる範囲で好きな基板を追加することで、更に機能が拡張できます。
基本的に緑色で厚さ2ミリ程度のものですが、青いものや黄色いものも存在します。
大抵の機械製品には、開けてみるとそのようなものがどこかにあり、それが製品自体の制御に大きく絡んでいると考えていいでしょう。
「基盤」と「基板」の違い
「盤」は、「ゲーム盤」という使い方がある為、「ボード」のことだと解釈されてしまい、「基板」のことを「基盤」と誤記することが多くなっているので注意が必要です。
逆に、「板」状のものなので、「基板」と使うと覚えると間違えることが減るでしょう。
まとめ
このように、「基盤」と「基板」は全く違う意味になる言葉です。
上にも挙げた「基板」の「基盤」という誤記には気を付けて使ってください。