「警視庁」と「警察庁」の違いとは?分かりやすく解釈

「警視庁」と「警察庁」の違い言葉・カタカナ語・言語

 「警視庁」「警察庁」の違いについて、詳しく説明していきます。

「警視庁」とは?

「警視庁」とは?

「警視庁」とは、「首都警察」という意味で使われる言葉で、各国の首都を管轄する警察組織のことになります。

つまり、日本では東京都が管轄の警察組織のこととなり、都内を10の区域に分けて日々業務に就いています。

他の都道府県が管轄の警察組織には、埼玉県であれば「埼玉県警察」、北海道なら「北海道警察」と呼ばれ、その都道府県名が付いているのに対し、東京都だけは「警視庁」と呼ぶと覚えておくと分かりやすいでしょう。

英語では“metropolitan police department”と表現され、日本でも警視庁のホームページには“Tokyo Metropolitan Police Department”と記載があります。

参考までに、アメリカの首都のワシントンD. C. が管轄の警察組織には“Metropolitan Police Department of the District of Columbia”と付いています。

「警察庁」とは?

「警察庁」とは?

「警察庁」は、全国の警察組織を束ねる官庁になります。

他の官庁と同様の立ち位置になる為、直接警察業務を行う訳ではなく、国の行政機関の1つという扱いになります。

全国の警察組織の上に立つ存在として、各組織に対しての指導や監督が主な業務内容です。

また、日本の警察は国際刑事警察機構(ICPO)に加盟している為、そちらとしての活動も警察庁としての業務となっています。

「警視庁」と「警察庁」の違い

「警視庁」と「警察庁」の違い

このように、「警視庁」は、言わば「東京都警察」のことで、「警察庁」は、全国の警察組織の上に立つ官庁となります。

「警察庁」としては、実際の警察としての業務はほとんど行うことはありませんが、SP(セキュリティーポリス)と呼ばれる要人警護は、全国のどの都道府県でも「警察庁」がその担当となっています。

まとめ

まとめ

「警視庁」「警察庁」には、このような違いがあります。

「警視庁」「庁」とは付くものの、官庁の類いではなく、東京都を管轄する警察のことだと覚えておきましょう。