みなさんは「哀愁」と「哀感」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「哀愁」と「哀感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「哀愁」とは?
「哀愁」は「あいしゅう」という読み方をする言葉です。
この「哀愁」は「もの悲しさ」や「うら悲しい感じ」ということを意味しています。
ここで言っている「物悲しい」とは涙を流すような「悲しい」とは少しニュアンスが異なってきます。
「悲しい」というのは特定の理由があっての沸き起こる感情を指していますが、「物悲しい」は特別な理由がないにも関わらず心が痛む様子の時に使われているのです。
「哀感」とは?
「哀感」は「あいかん」という読み方になります。
この「哀感」とは「ものがなしい感じ」「悲哀感」といったような意味があり、かわいそうだと思う気持ちや哀れだという感じを表現する時に使われています。
「哀愁」と「哀感」の違い
では、ここで「哀愁」と「哀感」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?「哀愁」は、「秋の雰囲気に哀愁を感じる」や「彼の行動は哀愁が漂っている」「僕は哀愁に浸っている」「哀愁に満ちた犬」というような言い回しで使われています。
このことから「哀愁」は何かを見聞きした際に対象となるものから受けた感じを表す時に使われる言葉として理解することができます。
一方の「哀感」は、「ものがなしい感じ」や「悲哀感」「かわいそうと思う気持ち」のことを指しています。
このことから「哀感」はもの悲しい感じや哀れ・悲しみを誘ってくる印象があり、「哀感に浸る」というような表現で用いられているのです。
「哀愁」の例文
では、ここで「哀愁」を使った例文がどのようになるか見て行きましょう。
・『街の中にある古いカフェの前を偶然通りかかったが、その時、3年前に別れた恋人を想い出して懐かしくも哀愁に浸ったのです』
・『哀愁に満ちたフレーズが聞こえてきたのですが、何だか切ない気持ちになって涙が浮かんできちゃった』
「哀感」の例文
次に「哀感」の例文を見てみるこtにしましょう、具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『殺処分を待っている犬たちから哀感が伝わってきたので、いたたまれず一匹を飼うことにしました』
・『おじいちゃんが亡くなった場所は、今では立派に整備されてキレイになっていたが、何だか哀感に浸ってしまいました』
「哀感」という言葉を耳にするだけで心が痛んでくるような感じが伝わってきます。
まとめ
ここまで「哀愁」と「哀感」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉には「かなしい」という意味合いを持つ「哀」が含まれているだけに心が沈んでしまう気持ちになってしまうことでしょう。
このような場面は誰でも経験することでもあり、どのようなシーンで用いることができるのかをしっかりとチェックして理解しておいてください。