「居住地」と「現住所」の違いとは?分かりやすく解釈

「居住地」と「現住所」の違い言葉・カタカナ語・言語

書類作成時に記入を求められるものに「居住地」「現住所」があります。

このふたつは具体的にどう違うのでしょうか。

今回は、「居住地」「現住所」の違いについて解説します。

「居住地」とは?

「居住地」とは?

「居住地」とは、「現在住み暮らしている場所」を意味する言葉です。

「居住地」「本拠を構え生活の拠点としている場所」を指します。

ある程度継続して住んでいる場所を指す言葉なので旅行で一時的に滞在していたり実家へと帰省していたりなど、現在そこで生活していても後日帰宅する自宅が別にある場合は「居住地」とは言いません。

一般的には本人に会いたいときや連絡を取りたいとき居所として真っ先に候補に上がる場所が「居住地」になります。

家やアパート等ピンポイントで住んでいる場所を指す以外にも「広い範囲で住んでいるエリア」という意味でも使います。

世界規模の大きな話をする場合は日本やアメリカなど国単位で「居住地」を表すのが一般的です。

日本全国あちこち引っ越ししている人なら「居住地」は県単位、雑談の中でどこに住んでいるのかと聞かれたら多くの人は市町村単位で「居住地」を答えます。

「居住地」「住んでいる場所」を指す言葉ですが話の流れや目的によって絞り込む度合いに差があります。

ざっくりと広い範囲が「居住地」になることもあれば建物まで特定できるほど絞り込むこともあります。

どのような意味合いで「居住地」という言葉が使われているのかによって表す内容が変わる言葉です。

「居住地」の使い方

・『小さなアパートを居住地にしている』
・『居住地を記入して届け出を提出する』
・『ふらふらと放浪していて居住地が定まらない人物』
・『居住地を訪ねたがあいにくと留守だった』

「現住所」とは?

「現住所」とは?

「現住所」とは、「現在住んでいる場所として登録している場所」を指す言葉です。

「現住所」とは「現在の住所」のことです。

「住所」の定義は「住民登録で役所に届け出を提出している住んでいる場所」を指します。

「公的機関に自分の住むところとして登録している場所」という書類上の住まいが「現住所」で、変更の届け出をしない限りずっと同じ現住所が継続されます。

行政手続きなどは「現住所」を基準に行われるため引っ越したのに変更手続きをしないと以前の住まいに案内が届いたり新しい住まいで行政サービスが受けられなかったりすることがあります。

「現住所」は公的に認められている自分の住まいなので免許証や保険証などの公的な身分証明書として使える書類に記載されます。

自宅がなく「現住所」がないものは住所不定として扱われますが、実際には住民票には何かしらの住所が記載されているため現在その場所に住んでおらず無関係であっても書類で公的に登録されている住所が「現住所」になります。

「現住所」の使い方

・『申し込みの際には現住所を記入してください』
・『免許証の現住所に間違いがないか確認する』
・『現住所を聞かれたので答える』
・『書類は現住所宛てに発送してください』

「現住所」と「居住地」の違い

「現住所」と「居住地」の違い

「現住所」「居住地」の違いは「役所へのに登録」です。

「現住所」は住民登録で役所に登録されている現在の自宅の場所を意味します。

一般的には住民票に記載されている住所を指します。

「居住地」は実際に今住んでいる場所を指す言葉です。

住民登録後に引っ越しをしたのに手続きをしないと「居住地」「現住所」に違いが生じてしまいます。

まとめ

まとめ

「現住所」「居住地」はまったく違うものです。

齟齬が生じないよう引っ越しの際は早めに手続きしてください。