「囚人」と「模範囚」の違いとは?分かりやすく解釈

「囚人」と「模範囚」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「囚人」【しゅうじん】と「模範囚」【もはんしゅう】の違いを分かりやすく説明していきます。

「囚人」とは?

「囚人」とは?

「囚人」【しゅうじん】とは、刑務所に服役する者を指します。

刑事事件を起こして警察に捕まった者が刑期を受ける場所でもあり、刑務所に収監された者は囚人服を着て、24時間監視された状態で生活することになります。

日本では主に灰色の地味なものを着用して、上履きを履き、朝は廊下に一列に並んで点呼されます。

「囚人」は刑の重さにより収監される場所が独房であったり、団体で一つの部屋に収監されるかが決まり、比較的刑が軽い者は大部屋に入れられて共同生活することになり、殺人や薬物などで捕まったものは独房になる傾向が見られます。

刑務所だけではなく、拘置所に入れられている受刑者や被告人、被疑者が「囚人」として刑事施設に入れられます。

男性の場合は「男囚」と呼び、女性は「女囚」と言い、朝食、昼食、夕食は食堂で時間内に食事し、昼は工場で作業にあたり、手当てを受け取ります。

「模範囚」とは?

「模範囚」とは?

「模範囚」【もはんしゅう】とは、刑期を終えるまで刑務所内に収監されている囚人が規約を守り、違反しなければ一定期間を過ぎたときこのように呼ばれます。

刑務所内で定められたルールを守り、おとなしく従っていると「模範囚」とみなされて、仮釈放されて塀の外へ一時的に出られます。

仮釈放では期限があり、この間であれば家族に会うなり、恋人とデートするなど自由なことができます。

「模範囚」となるためには規則を守るだけではなく、自分が犯した罪と向き合い、反省することが必要です。

これらの条件を満たした者は刑務所内で多少自由な環境を与えられますし、禁止されているテレビが観られるようになります。

「模範囚」になると与えられた刑期が短縮される場合もありますし、最短で刑期が3分の1まで服役すれば仮釈放になる場合があります。

「囚人」と「模範囚」の違い

「囚人」と「模範囚」の違い

「囚人」「模範囚」の違いを、分かりやすく解説します。

犯罪を犯して刑が決まり、その刑期の満期日がくるまで刑務所で服役するのが「囚人」と言い、投獄された者が刑務所内で定められた規約を忠実に守り、違反しなければ「模範囚」になるという違いがあります。

収監されるのはどちらも刑務所と同じですが、「模範囚」になると仮釈放になるチャンスが増えたり、刑期が短くなるなどの特権が与えられるのも違いです。

「囚人」の例文

「囚人」の例文

・『模範な囚人は一時的に刑務所から出られたり、刑期が早く終わることがある』
・『博物館の網走監獄なら当時囚人が着ていた服や食事、作業の様子について見られる』
刑務所内での規則に従い、悪させず真面目に作業に取り組む「囚人」は一時的に家族の元へ帰れたり、刑期が短くなります。

一昔前には、日本で一番極悪な犯罪者が収監され、過酷な生活と労働させられた記録が残る網走刑務所に牢獄された「囚人」の様子を見られます。

「模範囚」の例文

「模範囚」の例文

・『タイでは収容受刑者が増えすぎたため、模範囚の刑期を短縮して問題を改善した』
・『たとえ模範囚であっても服役している間に規約を破ったり、態度が悪ければ無期懲役になりえる』
タイでは刑務所に収容されている受刑者が増えてしまい、投獄できる牢屋がすでにいっぱいなため、模範囚の刑期を短くして問題を解消しました。

しかし、模範囚だからと態度が悪かったり、規約を少しでも破ればまた元通り満期まで刑をまっとうしなければなりません。

酷いときは死刑になる場合もあります。

まとめ

まとめ

刑務所に入れられた「囚人」が規約を守り、真面目に生活すれば「模範囚」となり、いい待遇を受けられたり、刑期が短くなる場合があります。

「模範囚」は早くに刑務所から出て社会復帰できる場合もありますので、何事も真面目に取り組み、正しく、前向きに生きられるようにすることが大切です。