この記事では、「扶養家族」と「配偶者」の違いを分かりやすく説明していきます。
履歴書を書くときのヒントにしましょう。
「扶養家族」とは?
扶養家族(ふようかぞく)とは、養っている家族のこと。
自分の収入で、面倒をみている家族をあらわします。
扶養家族の申請は、新しい企業に就職する際におこないます。
扶養家族の有り無しによって、毎月の給与から控除される額や税金が変わってきます。
正しく把握しておくことが大切です。
扶養家族の定義は、結婚の有無によっても違ってきます。
また結婚している場合は、配偶者と子どもの年収によっても変わってきます。
たとえば結婚していない場合、扶養家族は基本的には0人です。
ただ養っている両親や兄弟がいて一定の年収がなければ、扶養家族にはいります。
つづいて結婚している場合です。
配偶者の年収が103万円以下であれば、扶養家族に認められます。
また子どもは「16歳以上または103万円以下の収入」の場合は、扶養家族にはいります。
15歳以下は児童手当があるため、扶養にはならないので注意しておきましょう。
「配偶者」とは?
配偶者(はいぐうしゃ)とは、結婚相手のパートナーのこと。
夫婦の一方をあらわします。
夫から見たら「妻」が配偶者。
そして妻から見たら「夫」が配偶者になります。
こちらも就職や転職活動をおこなっているとき、履歴書に記載しなくてはいけないものになります。
配偶者を申請すると、条件があえば「配偶者控除」を受けられ、税制面でのメリットがあります。
そのため、正しい内容を記載していくように心がけましょう。
また配偶者の定義は「役所に婚姻届を提出していること」が条件になります。
そのため内縁の妻など事実婚にあたる関係では、配偶者控除の対象外となるので注意しておきましょう。
ただ生計を共にしていることが証明できれば、企業の社会保険の扶養にはいれる可能性もあります。
「扶養家族」と「配偶者」の違い
いずれも履歴書に記載する、大切な項目です。
「扶養家族」と「配偶者」の違いを、分かりやすく解説します。
・「扶養家族」は家族全員、「配偶者」は夫または妻
扶養家族と配偶者の違いは、誰をターゲットにしているかです。
扶養家族は収入や年齢のふるい分けがあるものの、基本的には「同じ屋根に住んでいる家族全員」をあらわします。
そのため生計を共にしている家族、夫や妻さらに子どもや両親などがふくまれます。
ここから一定の年収のない人を、扶養家族にしていきます。
そして「配偶者」は婚姻届を出している夫や妻をあらわします。
夫婦の一方を指しています。
違いをおさえて、正しく申請しておきましょう。
まとめ
「扶養家族」と「配偶者」の違いを分かりやすくお伝えしました。
扶養家族とは養っている家族のこと。
16歳以上で見込み収入の少ない家族をあらわします。
そして配偶者は婚姻届を出している、結婚相手のこと。
納税者から見た、夫や妻をしめしています。
それぞれの意味を知って、正しく控除を受けていきましょう。