この記事では、「弁解」と「言い訳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弁解」とは?
失敗などに対して、自己を正当化するためにする説明のことです。
交通事故のことで説明をします。
Aさんは車を運転していて歩行者に接触してしまいました。
さいわい、歩行者には大きなケガはありませんでしたが、その後打撲であることがわかりました。
これは、交通事故の翌日にわかったことで、事故があったときにはわかっていません。
本当なら警察に連絡をしたり、被害にあった人を病院に連れていったりしなければならないのですが、Aさんは何もせずに車を走らせてしまいました。
その後、Aさんが交通事故を起こしたことが周囲に知られて問題になりました。
そのときにAさんは自分は悪くないことを認めてもらうために「急いでいたのです」「ケガはなかったので大丈夫だと思いました」など言いました。
交通事故を起こした、病院に連れていくなどやらなければならないことをしなかった、その失敗に対して自分を正当化する説明をしているのです。
自分が正しいと証明したいためのこういった行為を「弁解」といいます。
「弁解」の使い方
失敗などに対して、自分のことを正当化するための説明という意味で使用をします。
やや硬い言葉で日常会話ではあまり使用されず、公の場で使われることが多いです。
「言い訳」とは?
失敗などに対して、自分を正当化するための説明のことです。
友達との待ち合わせで説明をします。
友達と12時に待ち合わせをしました。
仮にAさんとBさんとします。
Aさんは待ち合わせ時間前に到着したのですが、Bさんは時間を過ぎてもまだきません。
10分待っても、30分待っても姿を現しませんでした。
待ち合わせ時間から1時間後の1時になって、やっとBさんがやってきました。
なぜ遅れたのかを問うと「目覚まし時計が鳴らなかったから」だといいます。
つまり、寝坊をしたのです。
自分がしっかりとしていなかったことを、目覚まし時計が鳴らなかったということで正当化しようとしています。
これは「遅刻の言い訳」です。
「言い訳」の使い方
失敗などに対して、自分が正しいと認めてもらうための説明という意味で使用をします。
すんなりと自分の失敗などを認める言葉には使用しません。
「弁解」と「言い訳」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
「弁解」はやや硬いいい方で公の場で使われることが多く、「言い訳」の方が日常会話では使われています。
「弁解」の例文
・『弁解の余地はない』
・『弁解など聞きたくない』
・『いつも同じ弁解』
・『弁解がましい』
「言い訳」の例文
・『言い訳をするなんて恥ずかしい』
・『宿題を忘れた言い訳』
・『運動をしない言い訳』
・『言い訳は聞きません』
まとめ
2つの言葉の意味は同じです。
違いは使い方で、硬いい方なので公の場で使うことが多いのか、日常会話でも使うのかという点が異なります。