「感服」と「脱帽」の違いとは?分かりやすく解釈

「感服」と「脱帽」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「感服」「脱帽」の違いを分かりやすく説明していきます。

「感服」とは?

「感服」とは?

「感服」とは、ある人の技や行動に深く感動して敬意を払うことを言います。

また、その人に対して尊敬の気持ちを持って服従することでもありますので、どちらかと言えば、自分側が下で、相手が上といった印象になります。

感心するという言葉がありますが、それよりも感心の度合いが強いと覚えておきますとわかりやすいでしょうか。

また「感服」と似た言葉に「敬服」がありますが、こちらは人間性、振舞いに対して尊敬しているという意味になります。

小さな違いですが、混同しないように気をつけてください。

「脱帽」とは?

「脱帽」とは?

「脱帽」とは、帽子をぬいで相手に敬意を表すという意味があります。

また相手に対して負けを認めるということでもあります。

「君の粘り強さには脱帽する」「彼女の作業の丁寧さには脱帽だ」などと使います。

人に対して「脱帽」という言葉は褒め言葉として使うこともできると覚えておきましょう。

「脱帽」には二通りの意味合いがありますので、敬意を表しているのか、負けたと認めているのか、それぞれ前後にある言葉から判断するようにしてください。

「感服」と「脱帽」の違い

「感服」と「脱帽」の違い

「感服」「脱帽」の違いを、分かりやすく解説します。

この二つの言葉は、相手に対して尊敬の気持ちがあることは共通しています。

ですが、それ以外の意味が違いますので、混同しないように気をつけてください。

「感服」とは、相手の技、行動に対して深く感じたり、それによって服従することを言います。

基本的に深く感じるということは、勝ち負けではありません。

素晴らしいと深く思ったということになります。

一方の「脱帽」は、敬意を表すという意味と、相手に対して降参の意味を表すという意味があります。

この場合は自分が相手に勝てないという意識があるわけです。

これが「感服」「脱帽」の大きな違いと言えるでしょう。

「感服」は相手に勝てない、自分が負けたという意味合いはまったく含んでいません。

しかし、相手に従おうという気持ちがあるわけです。

「脱帽」は相手に負けたと感じるものの、服従しようという気持ちはありません。

簡単にまとめますと「感服は、深く感じて尊敬する、服従すること」「脱帽は相手に敬意を表す、もしくは降参を表す」となります。

覚え方としては「感服は尊敬して従う」「脱帽は敬意と降参」としますとわかりやすいでしょうか。

一人の人に対して「脱帽」「感服」という気持ちを抱くこともあるわけです。

この場合、まず「脱帽」して、その後「感服」という状態になると考えられます。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「感服」「脱帽」の違いを説明しました。

どちらも人に対して、素晴らしいといった意味合いで使う言葉という共通点はあります。

しかし、似たような言葉ですがもともとの意味はまったく違いますので、混同しないようにしましょう。

言葉の意味を正しく理解して、使い分けてください。