「凋落」と「転落」の違いとは?分かりやすく解釈

「凋落」と「転落」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「凋落」「転落」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「凋落」とは?

「凋落」とは?

「凋落」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「凋落」「ちょうらく」と読みます。

「凋落」「花や葉がしぼんで落ちること」という意味があります。

例えば、秋になり、木の葉が落ちている様子を見たとき、「凋落の秋を迎えた」などと呟くことができます。

また、「凋落」には「落ちぶれること」という意味があります。

例えば、ある企業が不祥事などを繰り返して、小さな企業へと落ちぶれていくような場合、「企業の凋落」と表現できます。

また、一家の誰かが放蕩を尽くしたことによって、家が傾いてしまうような場合、「あの家の凋落のきっかけになったのは、放蕩旦那の無駄遣いだ」などという文章にできます。

さらに、いったん人気が落ちたタレントが、再び脚光を浴びる場合もあります。

このような場合は、「凋落したはずのタレントが、最近また人気を盛り返している」などと言う文章にできます。

「転落」とは?

「転落」とは?

「転落」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「転落」「てんらく」と読みます。

「転落」は、「転げ落ちること」という意味があります。

どこかから転げ落ちる場合、「転落」と言います。

例えば、岩山を歩いているときに、足を踏み外してがけ下に転げ落ちる時、「崖に転落した」と表現できます。

また、そのような事故の結果、亡くなってしまった場合は、「転落死」と呼ばれます。

次に「転落」には、「上位から下位に一挙に落ちること。

急に落ちぶれること」
という意味があります。

例えば、大関まで昇進した相撲取りが、大けがをして幕下まで番付を下げてしまう場合、「大関だった力士が、幕下まで転落した」などという文章にできます。

続いて、「転落」には「堕落すること。

身を持ち崩すこと」
という意味があります。

真人間だった人が、犯罪組織などに入り、堕落してしまった場合、「悪の道に転落した」などという文章を作ることができます。

「凋落」と「転落」の違い

「凋落」と「転落」の違い

「凋落」「転落」の違いを、分かりやすく解説します。

「凋落」には「落ちぶれること」という意味があります。

一方で「転落」には、「上位から下位に一挙に落ちること。

急に落ちぶれること」
という意味があります。

どちらも、「落ちぶれること」という意味がありますが、「凋落」が普通に落ちぶれる様子なのに対して、「転落」「急に」落ちぶれる様子を意味するという違いがあります。

10年かけて衰退していった会社は「会社が凋落していく」などと表現できますが、わずか1年で、衰退していった会社は、「会社が転落していく」などと表現することになります。

まとめ

まとめ

「凋落」「転落」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。