「述べる」と「延べる」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「述べる」の意味や使い方
「述べる」とは、順番に言葉で言い表すこと、または文章にして書くことを「述べる」という言い方もします。
簡単に覚えるならば「述べる」は「言い表す」ということです。
「正直な意見を述べることは、彼を傷つけることと同じだから何も言わなかった」「このノートに、これまでわかっていることを述べるので、君も目を通しておいて欲しい」などと使います。
「延べる」の意味や使い方
「延べる」とは、時間や期限を先にすること、延期という意味で使います。
また何かを広げるという意味もあります。
「床に、布地を延べる」「これ以上、延べるわけにもいくまい」などと使います。
「述べる」と「延べる」の違い
「述べる」と「延べる」、それぞれの言葉の意味や使い方を説明しました。
どちらも、同じ読み方ですが漢字の持つ意味が違いますので、意味も違うものとなり使い分けを正しくする必要があります。
まず「述べる」ですが、この言葉の意味は「言い表す」ということになります。
ですから口で言うのも、文章に記し表すのもどちらも「述べる」と使うことができます。
一方で「延べる」ですがこちらは「延期」という意味合いになります。
また平に延ばす、物を広げるといったことにも「延べる」と使います。
この違いを理解し、使い分けるようにしましょう。
「述べる」を使った例文と意味を解釈
「述べる」を使った例文とその意味を見ていきます。
「述べる」の例文1
「彼は自分の正当性を述べるが、誰も相手にしない」
「述べる」とは、言うという意味になります。
例文は自分が正しいと主張を言うが、誰も相手にしないという意味になります。
「述べる」の例文2
「今から述べることは、私の意見なので正しいかどうかはわからないことを先に断っておく」
「述べる」とは順を追って言葉で言うこと、記すことという意味になります。
例文は今から順をおって話しますが、私の主観であり、正しいかどうかは別であると言っているのです。
「延べる」を使った例文と意味を解釈
「延べる」を使った例文とその意味を見ていきます。
「延べる」の例文1
「私の都合で、旅行の予定を延べることになり大変申し訳ない」
「延べる」とは時間、期限などを先にすることで、延期という意味で使います。
例文は自己都合で、旅行を延期することになって悪かったという意味になります。
「延べる」の例文2
「大きな紙を机に延べる」
「延べる」とは、物を押しつぶし平に延ばす、もしくはたたんであるものを広げるといった意味でも使います。
例文は、大きな紙を机の上に広げるということを言い表しているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「述べる」と「延べる」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。