「念願」と「祈願」の違いとは?分かりやすく解釈

「念願」と「祈願」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「念願」「祈願」の違いを分かりやすく説明していきます。

「念願」とは?

「念願」とは?

「念願」とは常々叶うことを強く願っている事柄や、実現を強い思い望んでいる事柄を指す言葉です。

また実現や入手を強く願っている事も「念願」と呼びますが、漠然としていて軽い願望は「念願」と言えません。

いつも実現することや欲しい物を手に入れることを望んで、そのためだけに努力したり行動を起こすほど求めていることや、そこまでして求めている物事が「念願」と言えます。

念という文字自体に一途に思いを込めるという意味があるので、「念願」も他のことは差し置いて、それだけを心の底から強く一途に思いを込めて、実現や入手を願うという由来で作られた言葉と言えるでしょう。

ああなってほしい、こうしたいという常に大なり小なり誰しも持っている複数の願望の中で、最も重要で一番実現してほしいと願っているものが「念願」です。

「祈願」とは?

「祈願」とは?

「祈願」とは願いや望みが叶うことを、神様や仏様といった超常的な存在に祈ることです。

宗教や文化によっては、神仏以外の信仰対象に祈ることもあります。

「祈願」にその願望を実現させるために努力しているかは関係ありませんし、常日頃から願っているかも関係なく、神仏に願いが叶うことを祈り、偶然でも願いが実現することを期待するのが「祈願」です。

また相手が神仏ではなく、先祖などのすでに亡くなっていて敬意を持っていたり、自分を見守ってくれていると考えている人を相手に「祈願」することもあります。

ただし自分に対して親身に接してくれているとしても、今も生きている人に願うのは「祈願」ではありません。

「念願」と「祈願」の違い

「念願」と「祈願」の違い

「念願」「祈願」の違いを、分かりやすく解説します。

「念願」は常に最も強く実現や入手したいと思っている願望で、「祈願」は願望の実現を信仰の対象などの超常的であったり神秘的な存在に願うことです。

「念願」は常日頃から抱き続けている願望に対してしか使われませんが、「祈願」は常日頃から願っていること以外であっても叶うことに祈りを捧げるなら使われます。

また「念願」は願望自体もそうなるよう願うことも指しますが、「祈願」は願いを神仏に祈るという行動だけを指す言葉です。

また「念願」は実現を強く望んでいる願いを指すので、些細な希望や願望には使えませんが、「祈願」は人によって切実なものから取るに足りない些細な願いまでなんでも祈ることがあるので、必ずしも強く思っているとは限りません。

まとめ

まとめ

「念願」「祈願」の関係性は、まずどうしても叶えたい願いである「念願」があり、それを実現させるための一つとして偶然にでも実現を求める「祈願」という神頼みという手段があるという関係です。

「念願」は非常に強い願いを指す言葉ですが、「祈願」は神仏に願いの実現を祈る行為全般を指すので、些細な願いが「祈願」されることも頻繁にあります。