この記事では、「ハロー効果」と「論理的誤差」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ハロー効果」とは?
「ハロー効果」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ハロー効果」は、「はろーこうか」と読みます。
「ハロー効果」は「ある対象に対する印象や評価が、見た目や特徴によって左右され、ゆがめられてしまうこと」という意味があります。
例えば、容姿が整っている人は、「きちんとした生活を送っているに違いない」などと考えるのに、容姿がそれほど整っていない人に対しては、「生活の乱れがありそうだ」などと考えて、その人の実態にそぐわない判断をするような場合、「ハロー効果」と呼びます。
就活の面接などで「ハロー効果」が生まれてしまうと、容姿がいい人ほど採用されやすくなり、容姿が悪い人は採用されにくいという不公平な結果が生まれやすくなります。
実際には、容姿の良しあしは遺伝によるもので、その人の内面をそのまま反映しているとは限らないためです。
「論理的誤差」とは?
「論理的誤差」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「論理的誤差」は「ろんりてきごさ」と読みます。
「論理的誤差」は、「人事評価の際に、評価者が論理的に考えるあまり、適切な人事評価ができないこと」を意味する言葉になります。
例えば、就職活動時の面接で、評価者が応募者の履歴を見たときに、「高校中退」という経歴を見つけたとします。
この場合、高校を中退するのだから、会社に入っても、すぐに辞めるに違いないと考えてしまうことを、「論理的誤差」と言います。
また、法学部を出ているのだから、法律に詳しいはずだなどという思い込みで、人事を決めてしまうような場合も「論理的誤差」と呼びます。
このように本来なら、人事査定などは、全体的な印象、働きぶりなど、様々な面を考慮する必要があるはずですが、事実以外の推論により判断してしまった結果、間違った査定をしてしまうことを「論理的誤差」と言います。
「ハロー効果」と「論理的誤差」の違い
「ハロー効果」と「論理的誤差」の違いを、分かりやすく解説します。
「ハロー効果」は「ある対象に対する印象や評価が、見た目や特徴によって左右され、ゆがめられてしまうこと」という意味があります。
一方で「論理的誤差」は、「人事評価の際に、評価者が論理的に考えるあまり、適切な人事評価ができないこと」を意味する言葉になります。
どちらも、人を評価する際の誤りについて意味する言葉になります。
ただし「ハロー効果」は、「人を見た目で判断すること」を意味するのに対して、「論理的誤差」は、「事実ではなく推論に基づいて判断すること」を意味するという違いがあります。
まとめ
「ハロー効果」と「論理的誤差」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。