「角印」と「丸印」は、使い分ける必要があるのか、ないのか。
どのような場面で使用するものなのか。
この記事では、「角印」と「丸印」の違いを分かりやすく説明していきます。
「角印」とは?
「角印」は、印影の形が四角形の印鑑となります。
主な役割は認印で、社印や認印とも呼ばれています。
サイズに規定はなく、多くの場合、「角印」の大きさは20㎜から30㎜程度となります。
印字面には社名や屋号が印字されることが多く、「○○株式会社」などと印字されています。
法律上の効力を持つ「角印」。
様々な用途で用いられ、見積書や請求書、発注書といった書類全般に「角印」が用いられています。
どのような人が使用するかというと、ある程度の役職、肩書ある人が用いて、必要書類に「角印」を押すことになります。
このような用途で用いられることが多い「角印」ですが、実は、「実印」として用いることも可能です。
実印の場合、法務局への登録が必要です。
この場合、サイズの規定があるものの形の規定はありません。
そのため、規定内のサイズであれば、「角印」でも会社の実印として登録し使用することが可能です。
「丸印」とは?
「丸印」は、印影の形が丸の印鑑となります。
主な役割は実印で、会社実印や登記印、代表社印とも呼ばれています。
サイズには規定があり、1㎝以上3㎝未満の正方形に収まるサイズとなります。
一般的には18㎜または21㎜が用いられています。
印字面には社名と役職名が印字されていることが多く、「丸印」の管理は会社の代表者が行っています。
この「丸印」は、重要な書類にのみ用いられ、不動産関係の書類や税務関連、株関連、契約書などに使用されています。
このような書類関係に用いられる「丸印」には、会社実印、会社銀行印、会社認印の3種類があります。
「角印」と「丸印」の違い
「角印」と「丸印」の違いを整理すると、まず、その形に大きな違いがあります。
「角印」は四角形。
「丸印」は丸です。
また、サイズの規定にも違いがあります。
「角印」にはサイズの規定はなく、「丸印」には規定があります。
そのサイズは、1㎝以上3㎝未満の正方形に収まるものです。
そして、実際に「角印」と「丸印」を使用する際に用途にも大きな違いがあり、「角印」の用途は基本的には認印。
それに対し、「丸印」は実印です。
そのため、重要性を比較した場合、「角印」に比べ「丸印」の方が重要な印鑑となります。
その結果、「丸印」を管理する人も会社の代表者といった人に限られます。
ただし、「角印」を実印として使用することも可能です。
まとめ
このような違いがある「角印」と「丸印」。
形だけではなく、それぞれの印鑑が持つ役割にも違いがある印鑑となり、適切に使い分ける必要があるものとなります。
そのため、各会社では、それぞれの印鑑を持ち、そして、それぞれが持つ役割に応じて使い分けられています。
また、会社ではなく、一般の人が用いる印鑑の多くは「丸印」です。