「アヒージョ」と「コンフィ」の違いとは?分かりやすく解釈

「アヒージョ」と「コンフィ」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「アヒージョ」「コンフィ」の例文や違いを分かりやすく説明していきます。

「アヒージョ」とは?

「アヒージョ」とは?

スペイン料理の「アヒージョ」は、オリーブオイルにみじん切りにしたニンニクや鷹の爪、塩を入れて、そこにお好みの具材を入れて加熱します。

具材は主に海鮮が多く、海老や牡蠣、蛸、エスカルゴ、タラ、鰯などが選ばれ、お好みでマッシュルームのキノコを入れて風味付けするものもあります。

容器はカスエラという厚みがある丸い陶器の入れ物で、直火にも耐えられるようになっています。

主にマドリードで頻繁に食べられている料理であり、日本には2000年代になってから流行し、バルと呼ばれる西洋の居酒屋やレストランで出されるようになりました。

主食であるバゲットを千切って浸し、食べるのもスペインならではで、ときにチュロスというパンを付けて食べるのもスペイン流です。

「アヒージョ」の意味としては、小さなニンニクという意味があり、ときに鶏肉や兎肉を入れたものも好まれています。

「コンフィ」とは?

「コンフィ」とは?

フランス料理でよく使われている「コンフィ」は、食材の風味をよくする方法であり、長期間保存できるようにするという調理方法です。

食材となる肉の場合では油脂を密封して冷えた暗い所に保管しておき、果物であれば砂糖をたっぷり入れたものを調理の際に使います。

数ヶ月保存できる「コンフィ」はフランス語で「コンフィル」と言いますが、語源はラテン語で「生産する」を意味し、調理保存の方法を指します。

食肉を加工する場合180℃よりも低めの温度で油脂に浸した素材に火を通し、加熱して調理したものが「肉のコンフィ」と言い、使われる肉は水鳥や豚肉で、アヒルの砂肝とガチョウの脂肪と一緒に加熱します。

「アヒージョ」と「コンフィ」の違い

「アヒージョ」と「コンフィ」の違い

「アヒージョ」「コンフィ」の違いを、分かりやすく解説します。

料理として長年スペイン人の間で愛されている「アヒージョ」は食材に海鮮を使い、陶器の中にニンニクと一緒に入れて加熱した料理です。

「コンフィ」は肉や果物を長期間保存する調理法であり、アヒルやガチョウ、豚肉を腐らせないようアヒルの砂肝とガチョウの脂肪などを使い、加熱したものを容器に入れて保存する方法という違いがあります。

果物の場合は芯までしっかり砂糖を染み込むように砂糖に漬けることが必須であり、大きなものになるほど作るのが難しくなるため高価になります。

「アヒージョ」の例文

「アヒージョ」の例文

・『珍しいところではシラスウナギを入れたアヒージョがある』
・『アヒージョを作った後に残るオイルをラタトゥユやパスタにも使える』
食材には海老が選ばれていますが、中にはシラスウナギや砂肝を入れて加熱した「アヒージョ」もスペインでは人気があります。

その調理した後に残るオリーブオイルには食材の旨みが出ているため、ラタトゥユやバジリコ、ピザなどにも使えるいい調味料になります。

「コンフィ」の例文

「コンフィ」の例文

・『アヒルのコンフィはジャガイモと一緒に加熱したものが人気だ』
・『コンフィは地方によって使う肉に違いがあり、一緒に入れる食材にも違いがある』
塩とハーブで味付けした肉を凝固した油脂の中に肉を入れて保存したものが「コンフィ」であり、冷蔵庫がない時代に考えられた保存方法です。

サントンジュ地方ではジャガイモとアヒルの「コンフィ」が人気ですが、ベアルン地方ではガチョウを使ったものがよく作られており、ときにセイヨウショウロを入れることもあります。

まとめ

まとめ

どちらもヨーロッパで長年愛される料理や調理方法であり、その地方の食材を活かして作ったもので、美味しく食べられるよう加熱したり、長期保管できる方法を駆使して編み出されました。

好きな食材を使った「アヒージョ」「コンフィ」を使って、好みの味にしてみるのもいいでしょう。