ここでは「運用」と「保守」の違いについて、詳しく説明していきます。
「運用」の意味や使い方
「運用」とは、何かのシステムと言えるものをきちんと動作させることに対して使われる言葉です。
コンピューターのそれであったり、電車のダイヤもこの「システム」の1つだと表現できる為、「今日から新しいダイヤでの運用が始まった」のような使い方をしても構いません。
近年流行りのスマホゲームでも、提供している会社がうまくそのゲームとして成り立つようにシステムを運用しているからこそ、ゲームとして成り立っています。
「保守」の意味や使い方
この「保守」も「運用」と同じく、システムと呼べる対象をきちんと動作させることには違いありませんが、普段のそれではなく、それに何かしらのトラブルが起きてしまった時に、元通りの状態に戻すことに対して使われます。
その為、「保守作業に2時間は掛かりそうだ」といったような使われ方になり、行ったことによっては「修理」と言い換えられなくもありませんが、「保守」という言葉はそれだけでなく「点検」という意味合いで用いることもできます。
英語(カタカナ語)で表現すると「メンテナンス」のことで、先の「保守作業」は、それらの修理と点検という両方の意味を兼ねて使われる場合も多い表現です。
「運用」と「保守」の違い
「運用」は、きちんとシステムとして動かすこと(その状態を保つこと)で、「保守」は、その為に必要になる修理や点検という意味だと解釈していいでしょう。
このように、大きく絡み合っている言葉同士なので、まとめて「運用・保守」と表現されることも多く、職種として、またその募集においてもそのような使い方がよく見られます。
「運用」を使った例文と意味を解釈
「運用」を使った例文と、その意味の解釈になります。
これがきちんとできないと、システムとして成り立たないと言っていいでしょう。
「新システムの運用を開始したものの、これまでとは違う部分に戸惑っている」
新しいシステムの運用にまだ慣れていないことが分かります。
早く正しい手順や大切な部分などをきちんと理解することで、安定した運用に繋がることでしょう。
「保守」を使った例文と意味を解釈
こちらは「保守」を使った例文と、その意味の解釈になります。
オンラインゲームでは、定期的にこれが行われます。
「保守作業に時間が掛かっているようで、まだプレイできない」
多くのオンラインゲームでは、比較的プレイしている人が少ないと思われる深夜にこの「保守」が行われます。
先のように、「メンテナンス」と言い換えることができる使われ方で、何か見付かっている不具合があった時には、この時にその修正もされる場合が多いです。
まとめ
このように「運用」と「保守」は、一緒に使われることが多い言葉となっています。
「運用」には「保守」がつきもので、その「保守」は何かしらの「運用」があってこそ行われるものという関係になります。