みなさんは「遺品」と「遺留品」という言葉の意味をご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「遺品」と「遺留品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遺品」とは?
「遺品」は「いひん」という読み方になります。
この「遺品」とは、「故人の身の周りのものや日常生活の中で使っていたものや家族のために残したものなど、その人にゆかりのある全てのもののこと」を意味する言葉です。
「遺留品」とは?
「遺留品」は「いりゅうひん」という読み方になります。
この「遺留品」とは「残された品物」を意味する言葉で「忘れていった物や亡くなった人が持っていたもの」などを指しているのです。
「遺品」と「遺留品」の違い
ここで「遺品」と「遺留品」の違いを見ていくことにいたしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?前述のように「遺品」とは「故人の身の周りものや日常的に使っていたものなど残された遺族のために残した遺産などその人にゆかりのある全てのもののこと」を言っています。
一方の「遺留品」は「残された品物」やを「忘れていった物」「死んだ人が所有していたもの」などを指しています。
このことから「遺品」は「死後に残した品物」に対してしか使うことができませんが、「遺留品」は「死後に残した品物」だけでなく、「持ち主が忘れた品物」ということで、生きている人に対しても使うことができるわけです。
「遺品」の例文
では、ここで「遺品」の例文をされています。
見ていくことにいたしましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『父の遺品を整理していると、若い頃の日記が見つかり私たちの思い出が綴られていた』
・『祖父の遺品があまりに多すぎたために遺族だけで処分することができず、困っている』
「遺品」の例文を眺めていると、遺族が知らなかったものが出てくることがありますが、あまりに多いと処分に困ることが少なくありません。
「遺留品」の例文
続いて「遺留品」の例文を見ていくことにしましょう。
以下のような使い方があります。
・『殺人現場に残られた遺留品を1つひとつ分析していると、それだけでかなりのことが見えてきた』
・『遺留品をもっと探さないとこれだけでは、相手を逮捕するには証拠が十分ではない』
「遺留品」という言葉は犯罪捜査の中でよく使われる言葉です。
日常生活の中ではあまり使われることはありませんが、テレビの刑事ドラマなどで出てくるので、多くの人が知っているのではないでしょうか?
まとめ
ここまで「遺品」と「遺留品」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉はよく耳にすることはありますが、普段の生活の中では積極的に使われる機会は少ないかもしれません。
それだけに言葉の意味をあらためて知ることで、各々の言葉の使い方をチェックして正しく理解することができるようにしておきたいものです。
特に「遺品」は身近な人が亡くなった時によく出てくるので、意識しておいてください。