「競合」と「競争」の違いとは?意味を詳しく解釈

「競合」と「競争」の違い言葉・カタカナ語・言語

「競合」「競争」という2つの言葉について、詳しく解説していきます。

「競合」の意味や使い方

「競合」の意味や使い方

「競合」とは、どこかと競り合うことの表現になります。

ですが、好んでそうしている(なっている)訳ではなく、仕方なくそうなってしまった、そうならざるを得ないといった場合によく用いられる言葉です。

よって、「この製品は、あの会社の○○と完全な競合になっている」のような使い方になることが多く、この場合、それらの製品が類似しており、売上げなどで競い合っている様子だと分かります。

また、機械的、もしくはデジタル(データ)的にぶつかり合っているという意味でも使うことができる言葉で、パソコンに新しいボードを指したものの、それがうまく動かない理由として「このボードが使うアドレスが他の機器と競合していた」といったような使われ方がそれになります。

「競争」の意味や使い方

「競争」の意味や使い方

「競争」は、争い合うことを表す言葉です。

争うとは言っても、物理的にぶつかり合う(戦う)という意味ではなく、「売上げの競争だ」のように用いられます。

勉学の成績を争うこともこの「競争」と表現でき、その結果として順位や優劣が着くことになります。

尚、陸上競技など「走ること」で争う場合には、こちらの「競争」ではなく、「競走」という別の言葉で表現します。

「競合」と「競争」の違い

「競合」と「競争」の違い

「競合」は、理由はともかく、競り合いになる(なっている)ことの表現で、「競争」は、順位や優劣を争うという意味になります。

この2つの言葉は、「あの会社と競合になっている」「~と競争になってしまっている」のように言い換えることができ、似た意味になりますが、「競合」ならではの競い(ぶつかり)合いのニュアンスは、「競争」では些か意味として弱くなってしまいます。

完全なぶつかり合い、叩き合い(物理的名意な意味ではありません)だと表現したい場合には、「競合」の方がマッチしている言葉です。

「競合」を使った例文と意味を解釈

「競合」を使った例文と意味を解釈

「競合」を使った例文と、その意味の解釈になります。

この相手があるからこそ、お互いに成長できるという場合も少なくありません。

「競合他社の製品には負けない品質が一番の売りだ」

競合となっている他社の製品に、品質では負けていないと言っています。

そのような決してこれだけは負けないという売りをもつことで、相手より優位に立てることも多いです。

「競争」を使った例文と意味を解釈

「競争」を使った例文と意味を解釈

こちらは「競争」を使った例文と、その意味の解釈になります。

世の中には様々なこの「競走」と呼べる事柄が存在しています。

「早い者勝ちの競走になったものの、何とか手に入れることができた」

世の中では「早い者勝ち」というルールのものが数多く存在します。

何かの発売時に早くからお店の前に並ぶという行為もそれに当たり、これも「競走」の1つだと言うことができるでしょう。

まとめ

まとめ

「競合」「競争」の違いは、以上の通りです。

どちらも相手があってこその表現で、競い合いという意味では「競合」の方が強くそれを表現できます。