この記事では、「カレーライス」と「ライスカレー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カレーライス」とは?
「カレーライス」は、スパイスで構成されたルゥと御飯が別々で提供されるものを意味し、実は、ご飯にルゥがかかっていた場合、「カレーライス」にはなりません。
ですが、即席のカレースパイスというものが登場すると、「カレーライス」はご飯にカレールゥがかかったものへと変化したのです。
よって、時代の流れで名称が変化したわけです。
「ライスカレー」とは?
「ライスカレー」は、ご飯をカレースパイスで食べるというものです。
というのもカレー粉を開発した際、カレー粉を使用して何を作ろうかとなった際に生まれたのが、カレールゥとライスを合わせるというもので、こちらが実は現在の「カレーライス」のことになります。
「カレーライス」と「ライスカレー」の違い
「カレーライス」と「ライスカレー」の違いは、生まれた時代背景が異なります。
実は、「ライスカレー」がカレー粉を使用した初めての日本が生み出した料理で、これが現在で言う「カレーライス」です。
ではなぜ、名前が変化して、「カレーライス」になったかですが、これは即席のカレールゥが登場したことで即座に「ライスカレー」が自宅で提供可能となり、名前を「カレーライス」と変えたが故になります。
「カレーライス」の例文
・『カレーライスを注文したらルゥとライスが別々だった』
この例は、本当の「カレーライス」のことで通常は、「カレーライス」はルゥとライスが別々で今現在のものは即席のルゥを使用しているが故、別々にカレールゥと御飯を提供していないのです。
「ライスカレー」の例文
・『喫茶店でライスカレーを注文する』
この例は、ご飯にカレールゥがかかっている今でいう「カレーライス」を注文したという例です。
昔の呼び名はこちらがスタンダードで、こちらが本来の「カレーライス」になります。
まとめ
「カレーライス」については、歴史においては、もともとは、スパイスをどう扱うかという問題が起き、生み出されたのが、「ライスカレー」になります。
ただ、「ライスカレー」はスパイスを組み合わせて作り上げるため、手間がかかり、日常で簡単に食することは不可能でした。
しかし、即席カレールゥの登場で状況は変わり、簡単に、「ライスカレー」を楽しめるようになると「ライスカレー」は名前を変え、手軽に食べられる方は、「カレーライス」と呼ぶようになったのです。
よって両者の違いは、手軽に食べることを可能とした即席ルゥやレトルトのルゥを使用しているものを「カレーライス」と呼び、手作りでスパイスを一から調合してカレールゥを作り上げご飯にかけたものを「ライスカレー」と呼びます。
そのため、喫茶店で、「ライスカレー」と呼んでいるものはおそらく手作りでスパイスを混ぜ合わせて一からルゥを作り上げているのでしょう。